この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
いじっぱりなシークレットムーン
第13章 Final Moon
  

「いや、でも誰が聞いているかわからないし……」

「いいよ、聞かれてても。まとわりついてきて気持ち悪いあいつらに、俺が抱くのはあなただけなんだと思い知らせてやりたい。俺がどんなに陽菜を愛して、陽菜がどんな声で悦んでいるのか」

 朱羽があたしに抱きつくようにしてあたしの隣に横臥して、あたしの双肩に両手を置く。

「いや……でも、まだなにも解決していないのに……」

「不安じゃない? 大役引き受けて」

 朱羽が切なそうな顔で訪ねてくる。

「不安がないとは言えないけど……」

「だから俺がいるだろ?」

 朱羽はあたしを抱き寄せた。

 朱羽の匂い――。

「意気込みすぎるあなたを安心させてやりたい。俺は傍にいるんだって。たとえうまくいかなくても、俺はあなたのものだ。あなたが思っている以上に俺が、ずっとあなたに浸透しているということをあなたに教えたい」

 視線が絡むと、唇が重なる。

 最初は軽く、次第に激しく。それでも朱羽のリズムは崩れない。

 絡まる舌。肩をまさぐる手。

 息苦しいほどの朱羽の激情に身体を熱くさせながら、着物の裾をはだけるようにして足が動く。

 ああ、このひとがここにいてくれれば、不安なことはない。

 そう思えど、朱羽を知ってしまったあたしには、これだけでは足りない。

 足りないよ、朱羽――。


「ん……。そんな顔でおねだりしないの。俺は抱きたいって言ってたんだよ? 拒んでいたのはあなただ」

 甘い声があたしを誘惑する。

「あなたのナカに挿れさせて?」

「……っ」

「あなたとひとつになりたいんだ。もうふたつに別れないように、溶け合いたい」

 ああ、この甘く囁く声にぞくぞくする。

 求められることに、秘部がきゅんきゅん疼く。

 朱羽が欲しい。

「俺を、あなたのナカに帰らせて」

 朱羽とひとつになりたい。

「ん……」

 頷こうとしたあたしの顔を持ち上げるようにして、再びねっとりとした舌が、あたしの口腔内に暴れた。

 あたしの弱いところを知り尽くしている朱羽の舌に翻弄されて、声が止まらない。

 気持ちいい。
 気持ちいいよ、朱羽とずっとこうしていたい。

 キスだけで熱く蕩ける身体は、朱羽を求めて濡れ、それを感じたのか、銀の糸を作りながら離れた朱羽の唇は、微かに笑いを作る。
 
/1291ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ