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いじっぱりなシークレットムーン
第13章 Final Moon
 

「好きだよ。俺の腕の中であなたが女になる瞬間、また俺はあなたを好きになってる。いいよ、もっとえっちになって。俺がいないといけない身体になれよ」

「ん……」

「俺みたいに、陽菜にしか感じないようになって?」

 ピリと、なにかが破られる音がする。

「あたしに、感じてるの?」

「ああ」

「もっと感じて? あたしだけの男でいて」

 そう言った途端、俯せにされて背中に朱羽を感じた。
 
 背中に朱羽の熱い唇が押し当てられる。 

「あなたのナカで、俺を男にして」

 そして腰が持ち上げられ、疼いてたまらない場所に、朱羽の欲の楔が打ち込まれた。

「ん……」

 耳に聞こえる朱羽の声に、繋がっているところがきゅんきゅんしてくる。

 朱羽とひとつになっていることを実感すると、感動がとまらない。

「こら。もっとナカにいれてよ。追い出さないで」

 悪戯っ子を叱るように笑いながら、朱羽の質量あるものが根元まで胎内に押し込まれ、その息苦しさに浅い息をした。

「は……気持ち、いい……。あなたと繋がれて……幸せ……」

 朱羽はあたしを抱きしめながら、陶酔したような声を出した。


 あたしのお腹でドクドクと朱羽が息をしているようだ。
 
 赤ちゃんを育てている錯覚に陥り、愛おしさが増してくる。


「陽菜、こっち見て。ん……」


 頭を捻り唇を重ね合わせた瞬間、朱羽はゆっくりと動き出し、大きなそれであたしのナカの壁を大きく擦り上げてくる。

 擦り合う度に、ゾクゾクとした強烈な快感が止まらない。

「ああんっ、気持ちいい。朱羽、ああ、あああ……っ」

「陽菜、好きだよ。好きだっ」

 朱羽はあたしを抱きしめたまま、苦しげな声をあたしの耳元で囁きながら、抽送を大きくさせる。

「ああああ……っ」

 目まぐるしい快感が、あたしの身体の芯から広がってくる。
 
 好きなひとと繋がれたこの感覚は、この上なく至悦。
 心も気持ちがいい。
 
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