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いじっぱりなシークレットムーン
第13章 Final Moon
 


「……ああ、やだ……っ、やだっ」

 太股になにかが垂れる感触がして、足を摺り合わせると、朱羽の足があたしの足の間に割り込んでくる。


「本当に垂らしたの?」

「……っ」

「いやらしいね、陽菜。好きな男にどうされることを想像したの?」

 耳に囁かれる声。

 熱く潤って流れ落ちる蜜。

 これはすべて朱羽への欲情。

「朱羽……っ」

 放置されているあたしの秘部が、刺激が欲しいとひくついている。

「朱羽……っ」
 
「触って貰いたいの? あなたのそのいやらしい蜜があるところに?」

 あたしは頷いて朱羽の胸に顔をすり寄せる。

「駄目。鏡を見る」

 途方にくれたような顔をしながら、蕩けた顔。

「じゃあショーツを脱いで、お願いしてみて」

 鏡の中の朱羽が笑う。

「陽菜?」

 だからあたしは、両手の指をショーツの端にかけ、そのまま引き下ろした。その瞬間あたしの身体がふわりと浮き、ベッドに腰掛ける朱羽の膝の上で両足を広げられた。

 目の前には鏡。

 鏡の前で、ショーツを穿いていないあたしの秘部は丸見えとなる。


「やあああっ、朱羽っ」

「見て」

「やだ、朱羽っ」

「鏡を見て、陽菜。俺に欲情したんだろう? それは恥ずかしいこと?」

「でも汚いし……」

「汚くないよ」

「汚いっ」

「汚くないから、あなたのここに口をつけたり舌で舐めたりしたんだよ?」

「……っ」

 秘部が震えた。

「見て、鏡」

 朱羽に促されて、恐る恐る鏡を見た。

 溢れ出た蜜が、お漏らしのようにシーツを濡らしている。

 黒い茂みの中にあった、生々しいもの。

 思った以上に、肉感的でグロテスクだった。

「ね、綺麗だろう?」

「綺麗じゃないよっ、こんなところ……」

 朱羽は指を伸ばして、花弁をぱっくりと左右に押し開いた。
 
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