この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
いじっぱりなシークレットムーン
第13章 Final Moon
 

 朱羽と沙紀さんが来た。朱羽からこっそりと充電がされているスマホを渡された。

 沙紀さんは当主専門らしい。


「あれ、お料理遅いですね。ちょっと見てきます」

 沙紀さんがそう言って引き返そうとするから、あたしも下に降りた。


 沙紀さんと一緒は心強い。

 そう思いながら厨房につくと、そこにはイライラしたシゲさんがいた。


「まだ帰って来ないの!?」

 一体何事かと沙紀さんと聞いてみると、今日は当主が中華を食べたいと言われていたのに、材料と調味料が不足していて完成出来ないようだ。

「ありえないわ……。こんな初歩的ミス……」

 メイドのひとりを買い物に行かせたが、まだ戻ってこないとのこと。

 形になっているのは、とろみのない麻婆豆腐だそうだが、片栗粉がないらしい。

「代用出来る小麦粉は?」

「それが、小麦粉落としてしまったらしくて、すべてないの。それで買いに行かせたら、三十分は帰って来ない」
 
 シゲさんはため息をついて項垂れた。

「ジャガイモはありますか?」

 あたしは言った。

「ジャガイモ?」

「はい。片栗粉もデンプンで作られているので、ジャガイモをすり下ろせばとろみが出ます」

「ジャガイモはあるけど……」

 片栗粉や小麦粉なんていつも、うちに揃っているわけではない。そんな時にジャガイモがあれば代用する。……ネットサマサマだけれど。

「シゲさん、とろみでました!」

 ベテランさんに近く、調理補助を任せられているらしいメイドが声を上げる。
 
/1291ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ