この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
いじっぱりなシークレットムーン
第14章 Secret Moon
 

 朱羽がゆっくりと社内を見渡し、最後にあたしで視線を止めた。

 まるで流し目のような艶やかな目を細めて、彼はおよそ場違いなほど艶然と微笑む。

 その誘うような口元に魅せられて――。


「おーい、香月! ちょっといいか!」

 
 ミーティングルームから結城の声がして、陶然とした顔で吸い込まれそうになったあたしは我に返り、朱羽は、

「残念。あなたからと思ったのに」

 そう言うと、二度目の結城の声に破顔した。


「結城さんに呼ばれているので、行ってきます」

「いってらっしゃい」


 朱羽は結城に返事をしながら、颯爽と大好きな友達の元に行く。

 朱羽が必要とされ、朱羽が必要とする仲間がここにはいる。

 そして、あたしは――。


「陽菜!」

「鹿沼も来いっ!!」


「はーいっ!!」

 直後、同期からお呼びがかかったあたしは嬉しくなって、朱羽の後ろ姿を追いかけた。

 共の時間を生きれることに、感謝しながら。
 
/1291ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ