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第14章 Secret Moon

　



　『クリスマスパーティーのご案内


　拝呈　寒冷の候　皆様におかれましてはますますご清栄のこととお喜び申し上げます。

　さてこのたび、12月24日に下記の通りクリスマスパーティーを開催いたしたく、ご案内申し上げます。

　年の瀬を迎え、公私にわたりご多忙中とは存じますが、当社の新会長と新社長を交え、お世話になっている方々を労い、そして親睦を深めるべく楽しいひと時を過ごしたく、準備を進めております。

　どうぞふるってご参加くださいますようご案内申し上げます。

　　　記

日時：12月24日(土)　11:00～
場所：東大付属病院、月代会長の病室にて
備考：くじによるプレゼント交換を予定しているので、3,000円以内にてプレゼントご持参のこと。
　さらに食べ物を1品ご用意下さい。コンビニ菓子でも結構です。
出欠：幹事である香月か鹿沼に知らせて下さい』



「陽菜、書いた。これでいいかな？」

「朱羽、ビジネスじゃないんだから、もっとあたし達の言葉でお誘いしようよ」

「ん……」




『クリスマスパーティーのご案内

　香月がシークレットムーンのメンバーとなってから、実に色々なことがおきました。危機が起きる度社員の力を合わせ、そして社外の皆様がご協力下さったおかげで、今の私達がおります。

　新たな会長と社長を迎え、心機一転のシークレットムーン社員とお力添えして頂けました皆々様と、親睦を図りながら思い出話を致したく思います。

　つきましては、月代が入院しています病室にて、月代を交えてクリスマスパーティーをしたいと思います。

　ですがなにぶん病室のため、音が出るような派手な催しは出来ませんが、その分心温まるパーティーにしたいと思っています。

　12月24日(土)午前11時より、月代の病室にてお待ちしておりますので、お忙しいとは思いますが、是非とも足をお運び頂ければと思います。

　また、くじ引きによるプレゼント交換を予定しておりますので、3,000円以内のプレゼントをお用意下さいませ。

　さらにはお菓子でも手料理でも構わないので、なにか一品お持ち寄り下されば幸いです。

　出欠は幹事である香月か鹿沼に、お知らせ下さい

　では、当日、お会い出来ることを楽しみにお待ちしています！』


「郵送するの？」

「いや、手渡すよ」