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いじっぱりなシークレットムーン
第14章 Secret Moon
 

「顔もいいのに頭もよくて、実力もある。その上忍月財閥の跡取りなんて、よかったわね~、鹿沼さん」

「あ、あの……」

「私と文乃のネットワークを甘く見られたら困るわ! あなた達、けっこ「矢島社長、どうして機械に興味を持ち始めたんですかぁ?」」

 結婚の話題になりそうで、慌てて無理矢理に話題を変え愛想笑いをした。

「私が機械に興味を持ったのは漫画でね、人間の言葉を理解してなんでも実行出来る機械が羨ましくて。たまたま本屋で、人工知能(AI)の本に付録がついているものがあって、人工知能のプログラムで機械に学習させれば、イエスノーでの分岐だけではなく、私もあの漫画のような生活が出来ると思いこんじゃったのよね」

「結果はどうでした?」

 矢島社長の夢に、あたしはくすりと笑って聞いた。

「惨敗。初期だから、文字の会話ソフトだったんだけれど、私の教え方が悪いのか、覚えが悪くて、ちぐはぐな言葉を返してきたから、興味を失っちゃった。コンピューターに教えるのが下手なのに、私は接客業の仕事ばかり就いて。もしもあのソフトで、根気よく教えることが出来ていたら、今頃すごい人工知能の相棒と違う道を歩いていたかもしれないわよね」

「ははは。だけど社長はお優しいから、人間相手にお仕事されている方がお似合いな気がします。機械相手なら、もったいない」

「も~、可愛いこと言ってくれるじゃない! なんで文乃の娘になったのよ、私のところにくれば、可愛がってあげたのに! 私やってみたかったのよね、ピンク色のドレスに白いレースのフリルついた、お人形みたいな格好を娘に着せるの。あなた可愛い顔してるから、凄く似合っていたと思うのに!」

 ……よかった。矢島社長を母にしていたら、あたし、かつての杏奈のようなロリ姿にされていたところだった。
 
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