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いじっぱりなシークレットムーン
第14章 Secret Moon
 
 
 そんな雑談の間、朱羽はパソコンをカタカタさせ、USBでタブレットに繋いだ。

「準備が整いました」

 朱羽はダウンロードしたらしい、タブレットのアプリをタップすると、画面からアナウンスが流れて、やじまホテルの温泉や館内の放送が流れた。

 朱羽が作るよとは言っていたけれど、実際の進捗状況は知らなかった。

 まるで映画やテレビのCMのようだ。文字と音楽と女性アナウンス。これは誰が吹き込んだんだろう。うちの社員の声ではない。

 訝しげな顔を朱羽に向け目と、朱羽は人差し指を立てた。

「上。あそこ音楽事務所だから、綺麗な声の女性に吹き込んで貰いました」

 上、ということは――。

 朱羽のお兄さんがいる会社!?

「音楽事務所!?」

 そんなの初めて聞いた。

「知りませんでした? あまり大きくない事務所らしいですが、それなりにCDは出した実績はあるようです。エリュシオンという」

「だったら上に歌手がいるんですか!?」

「いいえ、事務所なのであそこは斡旋とか管理とかのはず、あとは芸能界にマネージャ派遣したりと。まあプロの歌手の何人かは、立ち寄ったりはするでしょうけれど、在駐はいないかと」

 ……あたし、本当にシークレットムーンしか興味がなかったみたいだ。
 音楽とか芸能人もあまりよくわからない。

「ち、ちなみに……もうひとつの会社は……」

「出版社です、帝都出版。そこは結構大きいらしいですが」

 出版社もよくわからないけれど、そのわからない世界に、朱羽のお兄さん達はいるのか。さらにそのお兄さん達の顔もわからない。

 まあ千絵ちゃんが流したOSHIZUKIビルの噂からすれば、渉さんや朱羽同様、イケメンなんだろうが。

  
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