この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
いじっぱりなシークレットムーン
第14章 Secret Moon
「至急の下にある『要請』ボタンは、人員補充が必要な場合。これは黄色で表示され、矢島社長や沼田さんが全体を見て人員補充をした方がいいと思うところは、パソコン上でも、このようにマップと対応する番号を押すと、同じようにタブレットのマップが黄色くなります」
これなら一目瞭然だ。
「また、要請ボタンの下『内線』を押すと、内線の一覧リストが出てきますので、そのボタンを押すと各自持参しているPHSが鳴りますので、タブレットから通話出来ます」
実際タブレットを押すと、バイブになっているPHSが震えた。
「通話に出れずに不在着信となってしまった場合は、履歴に誰からかかってきたのかPHSから確認出来ますので、不在着信から折り返して通話することも可能です」
朱羽が出なかったPHSの不在履歴から電話をかけると、認証したままのタブレットの画面にの通話のボタンが赤く光る。それを押すと、PHSと繋がった。
「タブレットがない時にPHSを使って通話は出来るの?」
「勿論です。PHSの電話帳管理も、タブレット登録と連動するようにします」
つまり従業員個々の保有番号を決めて、その番号を押せばタブレットからでもPHSからでも通話出来るようにするということ。
「通話ではなく文字で連絡したい場合は、タブレットの画面、通話の部分の下にある『メール』と書かれてあるボタンを押すと、スマホのような文字を打てる画面で入力するか、先に登録していた定型文というボタンを押して文を選び、送信者一覧から送信したい人を選べば、送信のボタンを押すだけで完了します。メールを受信しているひとは、指紋認証で本人確認が出来ると、このようにメニューのメールボタンが赤くなっていますしPHSからでもメールが見れるようにします」
「これは見やすいし、お年寄りの従業員でもよさそうね」
「ありがとうございます。メニューの「終了」で数秒で認証は切れて、元の映像のものへと変わります。……他に足りない機能はありますか?」
「ないと思うけれど、もし機能を追加して貰うとなったら、面倒になるの? または、従業員が追加されたり削除された場合とか」