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いじっぱりなシークレットムーン
第14章 Secret Moon
  

 沙紀さんは、本家での仕事が板について、ご当主に色々世話を焼くものだから、渉さんが拗ねる。

 それを見て向島専務が「こんな男が忍月財閥の当主になるなんてお先真っ暗だから、考え直した方がいい」などと余計なことをご当主に言うものだから、皆で慌てて渉さんがいいからと口を揃えたり。

 千絵ちゃんは今までの通りくるくると回ってジュースをつぎ足したり、杏奈とも話している。

 向島専務が渉さんを揶揄しながらも、杏奈をちらちら見るものだから、木島くんが間を割って向島専務を邪魔する。まるでいつも向島専務と木島くんが見つめ合っているようなおかしな図。

 結城は、あたしと朱羽を取り合うおかしな図で、衣里が「あんたそっちに走ったの」と冷ややかに言えば、「俺は男より鹿沼……」と言いかけて、朱羽にほっぺを抓られていた。

 ……だけど、あたしの名前の前にちょっと間があったのは、結城も前に進んでいるのかなとちょっと期待する。

 ねぇ、衣里。

 結城を頼んでもいい?


「はーい、ではプレゼント交換のお時間でーす! 皆さん、くじを引いて下さいね」


 あたしは、既に用意していた、穴の空いた箱を皆に回して、くじをひかせた。

 もってきたプレゼントは、会長のいる部屋に飾ったクリスマスツリーの下に、番号をつけて置いてある。

 すこしでも会長に、クリスマス気分を味わって貰いたいからだ。 

 幹事であるあたしと朱羽は、それぞれ読み上げられる番号のプレゼントを渡していく。

 1番は衣里で……。

「誰よ、このスケスケパンツ買ったのは!」

 ……布地が極端に少ないショーツ。

 皆が笑う。
 
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