この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
いじっぱりなシークレットムーン
第14章 Secret Moon
 
 

 悲喜こもごものプレゼント交換を終え、あたしと朱羽は代表して、会長にプレゼントをあげた。

「会長、これ膝掛けです。車椅子に乗れるくらい元気になるようにと」

 ……これは、衣里の案だった。

 だけど衣里は自分で渡しても受け取ってくれないだろうから、皆で用意したことにしてくれと、あたしに泣きついてきたのだった。

「わかった。頑張るぞ~。ありがとうな!」

 衣里は言わなかったけれど、かなり高価な膝掛けなのだろう。
 会長が包装をあけて出てきたのは、会長の好みに合いそうな……ちょっと派手目系のもので。

 会長は痩せた顔で破顔し、衣里は静かに潤んだ目を伏せた。


「お~、山本~」

「はいっ」


 会長の声ですくりと立ち上がったのは、一番の古株経理の山本さん。 

 彼女は沢山の封筒を握りしめていた。
  

「俺からのクリスマスプレゼントだ。受け取れ」


 皆が???を出している中、山本さんが社員全員の名前を呼ぶ。

 あたしも呼ばれたからその封筒を貰った。

 この中に目録みたいなものが入ってるとか?

 皆封筒を開けずに、照明に向けて透かして見たりしている。


「はい、開けてよろしい」

 会長の声で一斉に封筒を開けた。

 そこには――。


「ボーナスだ!!」


 明細書が入っていた。

 皆、今年はボーナスが出ないものだと思っていた。

 それが――。


「ご苦労さん!」


 給料3ヶ月分。

 いつもいい時で2ヶ月分だったのに。


 あたし達は会長の部屋で並んで、お礼を言った。


「「ありがとうございました!!」」

「これからも皆で力を合わせて、頑張ってくれ」

「「はいっ!」」

 
/1291ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ