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いじっぱりなシークレットムーン
第5章 Crazy Moon
***
食事をとったのは、ほぼ昼近く。
あの後浴室で、互いに流した淫液を真上から流れるシャワーで洗い落とした後、あたしが胸に咲いた赤い華が薄くなってよかったなどと呟いてしまったものだから、ミスト状に変わったシャワーを浴びながら、再び課長につけられた。
今度はあたしが見ている前で。
挑発的な目であたしを見たまま肌に吸い付く課長に魅せられて、足をもぞもぞ動かしてしまえば、口端を持ち上げた課長が胸の頂きに吸い付いて、あたしの秘部に指を動かしてきた。
腰を抱きしめながら攻める課長に、霧状から粒状に浴槽に打ち付け始めたシャワーの飛沫にも負けじと、声を上げて弾け飛んだあたし。
ああこのひとにかかればあたし何度果てるのよと思いながら、してやったりと笑う、水も滴る超イケメンを睨み付けたところで、湯気にあたったのか……意識が途切れ、気づいたら課長のベッドの上。
いい匂いと共に、耳に囁かれた彼の声で目を覚ます。課長の大きな白いTシャツを着て、課長の匂いに包まれた状態の中で。
――おはよう。朝食兼お昼出来てるよ?
真っ白いリビングの真っ白いテーブルにあるのは、透明な瓶の中に潰したジャガイモと半熟卵が乗っているエッグスラットというらしい卵料理に、トースト、サラダ、野菜スープ。
もこもこのラグに座り、課長の料理を口に運べば、美味しすぎて泣けてくるほどだ。さらには洗練された洋風の朝食だと思うのに、お母さんの愛情料理みたいで、思わず「お母さんありがとう」と言いたくなってくる。
そんな……エッグスラットを始めとして、これらの料理を作ってくれたのは課長であり、その間あたしは寝ていたという大失態。
しかも洗い途中だったショーツは綺麗に洗われ乾いた状態で身につけていて、さらに言えば髪までさらさらに乾いている。
「課長、なんだかあたし、こんなに至れり尽せりで恥ずかしいです……」
課長は黒いカットソーに細身のネイビーブルーのジーパン。
あたしが黒が好きなこと、密やかに知って着てきたのならば、あたし課長に座布団十枚あげたい。
課長、ナイスです!
よりミステリアスなイケメンに、ぐっと心を持っていかれます!