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いじっぱりなシークレットムーン
第5章 Crazy Moon
「よぅ、エロカバ。俺の裸に欲情するほど、男日照りなのか?」
「なっ! あたしはエロカバでもなければ欲情もしてないし、男日照りでもないです!」
「へぇ、じゃあ最後にセックスしたのは? 男日照りじゃなきゃ答えられるだろう? ほら言ってみろよ」
「それくらい答えられますよ! 最後にしたのは、き……」
やっば。馬鹿正直に金曜日って答えそうになったよ。
「……カバ。昨日? 金曜? 誰と?」
OH!結城からの視線も痛いよ。好奇心にキラキラの衣里と社長の目も痛いよ。
昨日課長の家にお泊まりしたけれど、キスマークもつけられて色々お触りとかあったけれど、最後までしてるのは金曜の結城とは言えない。
「こら、カバ。この胸についたのと、うなじにある真新しいキスマークは誰がつけたんだ! カバにこんなことする奇特な奴は誰だ!!」
やばいよ、そこまで見るか、この専務。
「俺が言ってやろうか~?」
にやにやして誰を想像してるんだよ。
嫌な予感しかないから、ここはさらりと逃げるのが大人のスキル!!
「そ、そんなもんどうでもいいでしょうが! そんなことを専務に話す義理はありませんから!」
「ほぉ、義理はねぇか。そうか、そうか……。あんな真夜中電話一本で俺を寸止めさせておいて、義理がねぇだと!? このエロカバ!!」
宮坂専務はあたしの首に腕を巻き付けて締め上げてきた。とはいっても本気ではなくて、すぐに離してくれた。
「宮坂専務、なんでここにいるんですか!? まさかイケなくてあたしに復讐しに来たとか」
「イッたよ、イキまくったよ!! 俺はイケねぇ年じゃねぇんだよ、おかしな目をするな、このエロカバ!」
「イキまくったならよかったです。……は!? もしや絶倫モンスターだから、あれだけでも飽き足らず、まさか食い物にする女の子物色に来てるとか!?」
「ぶはっはっは! 絶倫モンスター!! 間違ってはいねぇけど、絶倫モンスター!!」
「だってそんな感じじゃないですか。まさか衣里を狙って!? 衣里を食べないで下さいよ、衣里になにかしたら、許しませんからね!」
「おお~怖いなぁ。その衣里って言うのが、ムーンで有名な男を滅多打ちにするクールな美女衣里さんか。うちの社員も返り討ちにしたとか? 今度お相手して貰いたいものだ、夜の方も」
「専務っ!!」