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いじっぱりなシークレットムーン
第5章 Crazy Moon
 



 ***


 サイレン鳴らした課長を乗せたパトカーがここに着いた時、たまたま周辺を巡回していたミニパトも何事だと応援呼んでこの施設にやってきて、なにやら大変な大事件だと思い込んで救急車までを呼んでいたらしい。

 あたしが聞いたパトカーや救急車のサイレンは、丁度その時のものなのだろう。課長がせっかく応援がないようにしたのに、後から後から勝手に増えたことになる。

 怪我人もいないために救急車はもう帰ったようだが、課長のついた嘘でとびきり迷惑被った警察官に、課長は専務からのメールは実はインコのヒナだったと、涼しい顔で押し切ったようだ。

「今娘から元気に電話が来まして。私の勘違いで、とんだお騒がせ致しました。この度大変親身になって頂き、大変お世話になりましたこと、このことは総監にきちんと言っておきますので。ええと、お名前教えて下さいますか?」

 ヒナちゃん捜索に尽力した総勢八人の警察官は次々に名前を口にして、それをすべて課長はフルネームで覚えたことを証明すると、警察官達はまんざらでもない顔をして、小言がないまま平和的に引き下がったそうだ。

 ……きっと、表彰や昇級を夢見て、今か今かと呼び出されるのを待っていることだろう。
 
 彼らは課長の足となっただけの事実に気づくことはない。

 ああ、くわばらくわばら。


 フロントで身柄を拘束されていたらしい専務は、沙紀さんと丁度フロントのところに居た時だったらしく、警察を連れだっての課長のご登場に唖然としていたところ、課長が事前に言っていた犯人かもしれない男の特徴を持つ専務に、警官は任意と言いながらも半ば強制的にスマホを奪い、メールの送信履歴になぜかあったらしい誘拐疑惑メールを確認して、御用となったそうだ。

 これは専務を陥れるための陰謀か、専務が手をつけた女の復讐だと思った沙紀さんは、警察官に噛みついて抵抗して逃がそうとしていたようだ。
 
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