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いじっぱりなシークレットムーン
第5章 Crazy Moon
 

 ヒナって、専務のヒナの話だよね!?

 ヒナからなんで怖い方に会話が続いているの!?

 なんの話をしているの!?
 

 衣里と社長はもう姿がなく、ちょっと頭を冷やしてくると言う結城と別れて少ししてから、沙紀さんが課長に言われてあたし達を迎えに来て、結城を待つまでの間沙紀さん目線でなにが起きていたかを聞きながら、戻ってきた結城と共にフロントに戻る。

「あ、渉と朱羽くんあっちに居るから呼んでくるわ!」

 パタパタと沙紀さんが駆ける。 


「おい」

「ん?」

 結城を見上げると、結城の悲痛そうな表情は和らいでいた。

「なんかこう冷静になって、吾川さんが言ってた警察の対応とかを聞いてると、香月のしでかしたことのでかさに、俺すげぇドキドキしてくるんだけど。あいつの大胆さというか、そこまでするか?って。……ああいうの、営業に欲しいなあ。あの、はったりを突き通せる度胸、WEBじゃ勿体ねぇよ。すげぇでかい企業落とせるぞ。そう思ったらワクワクしてきてさ」

 結城が目をキラキラさせているということは、本当にそう思っているのだろう。

 彼は強いなあ、大人だなあ。引きずらないために、気持ちを切り替えてきたんだろう。そしてどんな相手でもいいところを見つけようとする。

 そういうところ、本気で尊敬する。
 

「でも、あのプログラム力とか分析力とかは技術向けだよ。杏奈より上かもしれないし。ふたり組んだらすごいの出来そうなんだけど。見てないけど、デザイン力があれば、WEB向けだと思うし。木島くんも伸びそう」

「いや、俺とか真下と組んで営業やらせた方が、絶対いいって」

「えー。営業ならWEBで貰う。WEBから離さないから」

「なに、俺とお前であいつの取り合い?」

「ははは。いまだ課長は未知数で、なにを考えているのかよくわからないところがある。繊細かと思えば大胆だし。今だってそうでしょ、普通パトカーに乗ってこないから。結局なにをしにそんなに急いで来たのか、あたしわからないんだよね」

「マジっすか!?」

「え、結城わかるの!? ああ、不健全がどうのって奴? でもさあ、プールなんだから水着が不健全と言われても……。じゃあダイビングとかで着る、顔と手以外黒く覆われたドライスーツでも着ろってことかしら。プールであれ着るの、変態っぽくてめっちゃ恥ずかしいんだけど」
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