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いじっぱりなシークレットムーン
第6章 Wishing Moon
「あなたをベッドで寝かせた時、俺の名前を呼んでくれたから」
「ええええ!?」
もういい加減心臓が口から飛び出そうだ。
「まあ、名前を呼ぶまで、色々過程はありましたが、結果的には……」
「その過程ってなんですか! そっちの方が気になるじゃないですか!」
「……言ってもいいんですか? 本当に後悔しませんね?」
「いや、いりません。後悔しそうなんで。だけど、あたしの部屋に寝かせてくれたのは、課長だったんですね」
「はい、結城さんから鍵を借りて。……結城さんに、合い鍵渡してたんですね。驚きました」
「……まあ」
満月の日に備えてとは言えず、曖昧に誤魔化すことしか出来ない。
「……そこまでの仲なのに付き合わないんですか、結城さんと。言われたんでしょう、昨日のプールで」
「なんで課長がそれを知って……」
「結城さんが大事なんでしょう?」
車が信号で止まる。
課長の目がこちらを向いた。寂しげな瞳が。
――だからあなたも、罠とかそんな不安を捨てて二週間後まで、必死で大人対応でかわせよ。
「それは結城と付き合えってことですか?」
かわせとかいってたくせに。
「付き合いたくならないの? あんないい男から告白されて」
また、質問を質問で返してくる。
素の言い方で。
「本音を教えて」
だからそういう真剣な目をやめてよ。
軽薄な女だって思われていると思ったら、泣きたくなる。
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読者の方々へ
ご心配頂きありがとうございました。
あの後、高熱も出て正直へたっておりましたが、今日は熱も吐き気もなく、後は体力が戻るのを待つばかりです。
お見舞いレビューメッセージありがとうございました。
こっそり書いたはずだったのに、朝、凄い数に驚き、ありがたく読ませて頂きました。本当にありがとうございます!
ここまでご心配頂いて心苦しいですが、レビュー枠がTOPに3つしかない「私達」のサイトなので、出来れば…物語に触れていない私あての私信レビューは、善意を歪められサイトが荒れる原因にもなりかねないので、メッセージでお願いしたく。勝手なお願い誠にすみません(>人<;)
明日から順にお礼のお返事と、物語の続きを更新していきたいと思いますので、よろしくお願い致します。
2016-08-09 奏多 拝