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いじっぱりなシークレットムーン
第6章 Wishing Moon
 

 上から見下ろす課長の真剣な目が見える。


「触って……」

「どこを?」

 言葉にしたのに、さらに上のものを求められる。

 なけなしの理性が悲鳴を上げる。

「胸……」

「胸をどうやって?」

「……っ」

「も、揉んで……」


 ブラウスのボタンが外される。

 キャミの上から胸を揉まれた。


「ぁああっ」

 服の上の上。もどかしい刺激に、あたしの身体が仰け反った。


「直接、朱羽……直接っ」


 絞り出すように言えば、キャミから捲り上げられブラも外され、手ではなく課長の口が胸の頂きに吸い付いてきて、さらには唇で尖りを挟んで何度も引っ張り上げられる。

 反対の胸の頂きは指で捏ねられ形を変えていく。

 それを見てしまったあたしは余計に、びりびりと電気のように強い刺激に悶えて声を上げる。


「あ、んんんっ」

「すごく、勃ちあがってる。いけないひとだ」

「や……んっ」

「あなたがここに弱いのは、9年後も同じだね」


 課長の意地悪な言葉が秘部にずんずんと響く。足をすりあわせたいのに、間に課長が割り込んできたから、もどかしくてたまらない。

「しゅう、朱羽、ねぇ……」

「今度はどこ?」

「意地悪。ねぇっ、変になるっ」

「いいよ、変になって。言ってご覧、鹿沼主任。私にどうされたいのか」

「……っ」


 会社モードなんて、酷いよ。

 あたしそれ弱いのに。……いや、弱いから上司モードで意地悪になったのか。
 
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