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いじっぱりなシークレットムーン
第6章 Wishing Moon
 

 あれだけ課長に直に舐め取られたというのに、課長に触れればあたしの蜜がとまらない。

 満月以外は、そんな女じゃなかったのに、どうして媚薬効果が静まりつつあるのに、課長が欲しくて愛し愛されたくて仕方がなくなるのだろう。

 衝動が止まらない。

 包んでいた手を開くと、課長のそれはさらに大きくなり濡れているような気がした。
 
「課長、濡れてるのあたしの手汗じゃないですよね。先走りって奴ですか? 課長も感じてたんですか? え、いつ?」

「……っ、いちいちそんなこと言わなくていいから。もういいだろう!?」

 足を動かそうとしたけど、足がズボンにひっかかり動かないようだ。

「駄目です。もっと……もっと触りたい。あたし、課長の好きみたいです。もっと触りたい。ねぇ、今度はあたしが愛したいの」

「……っ」

 課長の顔は赤く、それが自覚あるのか顔に手をあて、横に背けてしまったけれど、あたしの手の中のそれはさらに猛々しいものとなって、悦んでくれたようだ。

 天に聳え立つような課長の陰茎を、片手で優しく上下に扱いてみた。

 びくりと課長の足が震えた。

「ぬるぬるして、びくびくしますね」

「……」

「どこまで大きくなるんだろう。太くもなってきましたし、堅い……」

「言わなくていいからっ!」

 何度か擦り上げると、それだけでさらに大きくなってくる。

 片手でしごきながら、反対の手で先端の出っ張っているカサのようなところをくりくりと回すようにして指を動かすと、

「は……っ」

 仰け反るようにした課長の色っぽい声が聞こえた。

「気持ちいいんですか?」

「……」

 返事がないからもう一回同じことをしてみたら、やはり色っぽい声が聞こえて嬉しくなった。

 課長の首筋が紅潮している。

 ワイシャツにネクタイ姿の課長は、どこまでも会社で冷視線を向ける課長であるというのに、こんなに色気じみて彼のものをあたしに晒す今の彼にとっては、その格好がコスプレのようにも思えた。

 ぞくぞくする。

 この気怠げに熱を帯びた琥珀色の瞳に、欲情していまう。

 乱してみたい……。
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