この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
いじっぱりなシークレットムーン
第7章 Waning moon
 

 あたしが裸になるか、課長が社長のサンダルを舐めるか。

 そんなの、ハナから答えは決まっている。

「わかりました。私が裸になることでよろしいですね?」

 あたしはくじけず、まっすぐと社長を見た。

「あたしの貧弱な裸くらいでお話を聞いて考えて下さるのなら……」

 あたしは立ち上がり、背広を脱いでブラウスのボタンに手をかけた。手が震える。脳裏に小林商事の副社長とのことが蘇る。

 女には、これしか手段がないのだろうか。

 課長の前でこんなこと嫌だけど、だけど契約のためなら――。


「やめなさい」


 そんなあたしを、命令口調で止めたのは、


「服を戻して座れ」


 俯くようにして膝に手を置いたまま、こちらを振り向きもしない課長だった。

「でも……」

「あなたは月代社長の顔に泥を塗る気か! そんなことをさせるために社長があなたを寄越したと思うのか!」

 それでも。それでも――。

 課長が顔を上げた。


「彼女が裸になるのを、あなたならお許しになりますか」


 ゆっくりゆっくりと、


「同じ女として、あなたは許容出来るんですか? 矢島社長」


 目の前のブルドッグではなく、女従業員を見た。

 怒りを称えた射るような鋭い目で。
/1291ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ