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いじっぱりなシークレットムーン
第7章 Waning moon
 

 電話を終えあたしは戻った。


「どうでした?」

「まずはPHSは、処分に困るほど在庫抱えているようです。タブレットについては、前に遊びで菱形の試作品を作ったことがあるそうなので、大丈夫だと」

「納期は?」

「ここのフロアには、飾り棚が10mおきくらいにあります。それに似合う菱形のものだとしたら、約40個、反対側も入れれば80個あればいいかと。また宿泊棟においては、各部屋に従業員がいるわけではないので、従業員が集まるところに置けばいい。そうすると、こちらは八階建てだとお聞きしているので、ふた棟合計16個。つまりいちホテル100個の見積もりで、1ヶ月でお願いしました」

「鹿沼さん、あなた……内観や宿泊棟の階数まで覚えているの?」

「はい、宿泊棟はネットで調べたものですが」

「あなた凄いわ。初めてのところなのに、覚えようとしてくれたなんて」

「凄くないですよ、当然のことをしただけで。あたし達をわかって頂くためには、お相手のこともわからないと」

 顧客の立場に立って考える。それはあたしのポリシーだ。
 

「どう思う、沼田。課長さんの提案」

「いいと思います、社長。まずここのホテルで試してみて、利便化が図れたり話題になったりしたら、全国展開していけば。菱形の液晶パネルなんて、私見たことないです」

 あれだけ嫌だったブルドッグ沼田が、いいひとに見える。

 人間、外観で判断しちゃいけないね。

「ねぇ課長さん。本当にそれが出来るの? たとえば二ヶ月とか短い間に」

「二ヶ月頂けるのなら、出来ます」

 課長は言い切った。

「こちらのホテルを、画期的なものに致します」


 社長は課長とあたしを見た。


「もしも私の悩みが解決したら、沼田が反対したとしても私の独断でシステムも変えるわ。それくらいの悩みの種を、本当にあなた達は解決してくれるのね」

「「はい、任せて下さい」」
 
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