この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
いじっぱりなシークレットムーン
第7章 Waning moon
 

 課長はその椅子にあたしを座らせ、あたしになにか飲みたいか聞いてくる。そういえばあたしお金も忘れてきたんだ。

 部屋に戻れば部屋食かなにかで飲み物を飲もうと思い断ったら、課長は水を買ったようだ。

 課長はなにも言わずに、ペットボトルの蓋を開けて、ごくごくと水を飲んでいく。男らしい喉仏が上下に動く度、なんだかいやらしい気分になってしまうあたしは反対側を向いた。

「課長、髪の毛乾かしてこなかったんですか?」

「急いでいたもので」

「急ぐ? なんでですか?」

「……あなたより先に出ないと、あなたがナンパされるでしょうが!」

 あたしは驚いて、怒り口調の課長の方を向いた。

「またまた~。煽てたってなにも出て……」

「へぇ、だったら私が腕を捻った男はなんだったんでしょうね」

 目が合ったから慌てて、顔をそらす。

「……っ、な、なんだったんでしょうね?」

「こっち見る! なんでこっちを見ないんだ」

「……いや、その……すっぴんだし。お化粧を先に……」

「なんで?」

「いや、だからすっぴん……」

 あたしは指で髪を鷲づかみにして、顔を隠す。

「すっぴんだからなんなんですか?」

「恥ずかしいんですよ、幼くなるから……」

「幼くないですよ」

「幼いんだってば! この子供顔、コンプレックスなんだから!」

 言い終わるや否や、あたしの身体は課長の腕の中に包まれた。

 硫黄やシャンプーにも負けない、課長独特の匂いが強まる。

「ちょ……」

 顎を手でくいと上げられ、課長の顔が下がってきた。

 唇が重なり、角度を変えて何度も口づけられる。


「んん(課長)っ!!」
 
/1291ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ