この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
いじっぱりなシークレットムーン
第7章 Waning moon
 

「それは……、あなたが俺に言いたいっていう話のこと?」

 だけどそんなことは許されるはずなく。

「それは、結城さんも知っている……っていう話?」

 聡明な朱羽は、ひとり勝手に核心へと近づいていく。

「そう……ぁああああっ」

 ああ、イキそう。もう少し、もう少し――。


「あのさ、陽菜」


 朱羽があたしの動きを身体で押さえる。

 あたしの秘部から愛おしい朱羽のがなくなってしまった。

「なんで結城さんならあなたを嫌わないのに、俺は嫌うと思ってるんだ? なにそれ、結城さんは俺より特別だとかそういう類いを言いたいのか?」

 顔を両手で挟まれる。


「そんなの認めないよ。……話してみろよ、今ここで。あなたの秘密を」

「……っ」

「明日それを聞いた俺があなたを嫌うのが間違いないからと、だから触れあうのは今夜が最後だと、そんな一方的な理由で俺を求めるくらいなら、今ここで言え。言って、俺は離れないと安心してから俺を求めろよ!」

「……無理」

「あなたは俺のなにを見てきた? 俺、あなたが打ち明けてくれた話で嫌うような男に思えるのか!? 俺、結城さんほどの器も信用もない!?」

「そういう意味じゃなくて……この話は、特殊だから……」

 辛い、辛い。

 あたしは課長を怒らせたいわけじゃないのに。

「特殊でも結城さんはあなたの傍にいるだろ。なんで、結城さんが出来ることが俺には出来ないと思う? 俺、そんな軽いちっぽけな男か!?」

 あたしは、課長に離れて欲しくないと思っているのに。

 そんな怖く凄惨な顔で、責め立てないで。

「嫌わないで欲しいから、言うのが辛いんじゃない!」

 もう我慢できなくなって、あたしは顔に両手を覆って泣いた。

「ずっと傍に居て欲しいから、あなたに惹かれているから! 話したくないことを話して、あたしのすべてをわかって貰いたいに決まってるじゃない! どうでもいいちっぽけな男なら、隠すわよ!!」

 逆ギレだということはわかっている。

 朱羽はあたしの顔から両手を外し、涙が流れている部分を舌で掬うようにして拭った。
 
/1291ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ