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いじっぱりなシークレットムーン
第7章 Waning moon

朱羽の悩ましい姿に興奮して、あたしもひとりで秘部を触る指を動かす。朱羽を想いながら、その朱羽があたしを触って愛を囁いていると想像したら、たまらなくなったあたしはひとり喘ぐ。
「しゅ、う……ん……」
あたしの指がぬめりを掻き出そうとするが、ぬめりは溢れるばかりだ。
あたしのここに、朱羽のを繋げて貰いたい。
朱羽にぎゅっとして貰って、キスをしながら貫いて貰いたい。
『ヒナ……ぁぁ……』
切なく呼ばれる度に、あたしの細胞が震える。
どんな顔をして、あたしを呼んでいるの?
いつも余裕ぶってあたしを翻弄するくせに、なんでそんなに縋り付くような弱々しい声を出すの?
朱羽、あたしここにいるのに。
現実のあたしは、ここにいるんだよ?
空しいよ。
あなたがそこにいるのに、ひとりでするのは。
男と女、違う部分はあるけれど、あなたが求めてくれるのなら、あなたの手ではなく、あたしが果てさせて上げたい。
あたしの顔を見て、あたしの名前を呼んでイッて。
想像のあたしをどうしているのか、考えると妬けてくる。あなたに触れていいのは、あたしだけにして欲しい。
それくらい、愛おしくてたまらないの――。
「陽菜!? なんでここに、どこから!?」
掠れたような朱羽の声。突然現れたあたしに、不安と驚愕に満ちた声と目を向けた。

