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いじっぱりなシークレットムーン
第7章 Waning moon
「そんなに嫌だった? でも朱羽、言ったじゃない。朱羽と居る時は素直に惑って、求めていいって。だから……」
するとあたしの身体が布団にドンと押し倒され、顔の横に両手をつかれた。
「頼むから、俺の理性をぶっ壊さないでくれ」
項垂れた顔から覗くその目は、ぎらぎらと滾っていて。
「頼む、俺必死に抑えているんだよ、あなたに手を出したくなるのを」
「なんで我慢するの?」
「……っ、ブルームーンって言ってるだろ!? あなたが約束したんじゃないか!! あなたも我慢しろよ!!」
「ん……。わかった。じゃあ下着つけてくる。すぅすぅするから。上も下も」
すると朱羽が声を上げた。
「はああああ!? 下ってなんだよ、下もつけてないのか!?」
「うん。いらなくなるかなと思って……」
朱羽はなにかを言いたげに、そして顔を真っ赤にさせて、掛け布団にぼすっと倒れてしまう。
「朱羽! 大丈夫?」
あたしを見る朱羽の目は潤みきって涙が零れそうだ。
「大丈夫じゃない」
「え?」
「煽られ過ぎて、死にそう」
「やだ、死なないでよ」
朱羽はあたしの腕を引いて、さっきとは違うあたしがする床ドン。
両手の間に朱羽の顔がある。
「じゃあ、キスをして」
「え?」
「おねだりして、俺をその気にさせて」
朱羽の潤んだ瞳に情欲の炎が揺れ、しっとりと濡れている。
男の目で、あたしを挑発してくる。