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いじっぱりなシークレットムーン
第7章 Waning moon
 

 あたしの影を映しながらも、オレンジの光が照らす朱羽の顔は、淫猥さを漂わせながら、なんと艶っぽく思うことか。

 見ているだけで吸い込まれそうなほどの美しさに妖艶さが織り交ぜると、ここまでの美貌になるらしい。

 はだけた襟元から覗く朱羽の首筋から胸もオレンジ色に染まり、その肉体まで魅惑的な色香をまき散らす。男の姿で生唾飲んだのは初めてだ。

 あたしの両腕の間にいる朱羽は、無防備にあたしを見上げている。

 形いい口元をふっと綻ばせると、意識的なのか無意識的なのか、唇を薄く開いてあたしを誘ってくる。

 思わず声が漏れそうになるほど、ぞくぞくがとまらない。

 なんなのこのひと。なんでこんなにえっちな姿を見せるの。

 手込めにされそうな町娘のような無防備さを見せながら、手を出してくれと言わんばかりの妖艶さ。しかもそれが下品ではなく、匂いまで香しく思えるから最強すぎる。


「どうしたの? おいで?」


 ああ、あたしも朱羽みたいな、こんな色気を持って生まれたかった。

 今のあたしでは、まるで朱羽を惑わせるものはない。

 もっと頑張らないと、朱羽はあたしに囚われてはくれない――。


「それとも、おとなしく寝る?」


 細められて笑いを作った茶色の瞳が、キスをする時のような男の艶を見せてゆらゆらとなにかを揺らしている。

 この視線のように、身体も強く絡みたいたのに。

 あたしみたいに、朱羽もあたしを求めて欲しいのに。
 
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