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いじっぱりなシークレットムーン
第7章 Waning moon
朱羽の声があたしの想像力を促進する。
「ねぇ知ってる? あなたの乳房は触るととても柔らかいんだ。しっとりして重量感があって、俺の指の跡がすぐついてしまうほど白くて。ずっと食べていたくなる」
鼓膜を震わす、甘い艶やかなその声は、
「あなたの胸を我武者羅に揉んで、口をつけたい。強く吸って、歯であなたの乳首を甘噛みしたい」
あたしを赤面させることを、吐息混じりに囁く。
その声音と息づかいとその言葉の三重奏に、身悶えてしまうの。
「朱羽、恥ずかしい。ねぇ、やめて……」
声が上擦ってしまっているのがわかるでしょう?
ああ、視界が塞がれた中、朱羽の声だけに全神経が集中しているせいか、朱羽のえっちな言葉を詳らかに想像してしまうのだ。
あたしの乳房が形を変えるほど朱羽に揉まれて、悩ましい顔を埋められて。胸の頂きを思う存分に虐められて……。
考えただけで、ざわつく肌がむずむずと疼くのだ。
今まで朱羽にされた快楽の記憶を伴って、暗闇の視界の中にリアルに再現される。あたしの好きな朱羽にそういういやらしいことをされていると思うと、羞恥と気持ちよさで、秘部が子宮が熱く疼いて濡れてきてしまう。
「どうしたの? 腰が揺れてるよ?」
笑いを含んだような声。
「ねぇ、なんで腰をそんなに揺らすの? 俺触ってもいないのに、なにをせがんでるの?」
「い、意地悪っ」
きっとあたしの顔は真っ赤だ。
それを見ているだろうに、朱羽は喉元で笑った声を響かせ、あたしの耳元に小さく囁く。
「ねぇ……太股が光った気がしたけど、汗かどうか確かめに見ていい?」
「……っ、確かめなくていいからっ」
垂れたのかどうか実際のところはわからないけれど、その可能性も捨てきれないあたしは、羞恥に内股を震わせながら両手で身体を隠した。