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いじっぱりなシークレットムーン
第7章 Waning moon
「なにも見えない中、あなたを触ってもいないのに、悩ましい声出したのはなんで? なにを感じているの?」
「感じて……なんかっ。この格好が疲れただけでっ」
「そうか。手、冷たくなってない?」
朱羽の手が不意にあたしの腕に触れた。
「あぅっ」
皮膚感覚の感度がかなりあがっている。
上腕を触れられただけで、性感帯に触れられたかのような声が出る。
「どうしたの、陽菜」
わかっていながら、朱羽はわざとあたしの耳に囁く。
熱い息を吹きかけ、細められた舌が耳の穴に入ってきた時は、あまりにも激しく身体に走る刺激に、思わず派手な声を上げて仰け反ってしまった。
「ビクビクして可愛いけど、あなたをいやらしくさせる俺の目がないのに、触ってもいないのにこんなに感じて……、もう十分あなたはいやらしいよね?」
「感じて……ないもん!」
はあはあ息をしながらの強がり。
「ふうん? こんなにいやらしいのに、あなたはいやらしいっていう自覚ないんだ? それは問題だよね。俺以外の男があなたに寄ってきたら、大変なことになる。……俺が心配でたまらなくなる」
そう耳元に囁きながら、朱羽はあたしの耳元から指先で、触れるか触れないかの軽いタッチであたしの肌を蛇行して滑り降りる。
「はあああっ、駄目、そのいやらしい指、駄目っ」
「俺の人差し指だけで、こんなに乱れるあなたの方がいやらしいよね」
「いやらしくないっ」
「ふふ、だったらさ……」
喉元を弄っていた朱羽の指が胸の谷間に落ち、乳輪をぐるぐると円を描くように触れてくるから、ぶるりと身震いをした。
「なんであなたの乳首、こんなに尖ってるの?」
「……っ」
「ぷっくりと赤く膨れて、舐めたら甘そう」
朱羽はわざと耳にいやらしく囁きながら、指をくるくると胸の中心に近づけてはまた遠く離れる。