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いじっぱりなシークレットムーン
第8章 Blue Moon
 

「ねぇ、朱羽はいつからあたしの家族が死んでいたと思ってたの?」

「……満月の話を聞いた時。家族の話題をあなたが無意識に避けている気がしたから、もしも、と思った。家族と連絡を取らないのではなく、取れないのではないかと」

「そんな早くに……」

「あなたがただ思い出したくないだけかと思ったけれど、そこに精神科医……御堂医師だっけ? それが実際あなたを診ているというのなら、あなたの記憶の欠如は彼の介入があることは間違いないだろう。まさかそこからもう、結城さん……いや月代社長からの繋がりだとは思っていなかったけれど」

「あたし、あのふたりには本当にお世話になってたんだね」

「それは、忘れちゃいけないよ、陽菜」

 朱羽が言い聞かせるように言う。

「たとえ、他にまだなにかあったとしても、あなたは彼らに助けられていたことを」

「……そうだね」

 昔の結城とどんなことがあったとしても。

 あたしにとっての結城は、今の結城だから。

 満月に泣きながら助けにきてくれた結城を、あたしは信じたい。

「朱羽は、他のことも予想しているんだ」

「……なんとなくだけど、状況的に」

「状況?」

「あなたは男友達の方が多かったわけでもないのに、家にそんなに多くの男子を呼んでいたという点がひっかかる。たとえ彼氏の友達だとしてもだ。恐らくは両親が居ない時に来たんだろうけど、そんな不良じみた異性が集団で押しかけることにあなたも千紗ちゃんもなんで受容していたか」

「え……? どういう……」

「これ以上は内緒」

「ケチ」

「ふふふ」
 
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