この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
いじっぱりなシークレットムーン
第8章 Blue Moon
 


「倉橋はこのゲームを知らない。知っていたのは俺とその他の仲間。倉橋や千紗の傍で見届けられるように、それで千紗と付き合った。親父とのことを持ち出して脅して。ハナから愛情なんてなかった」

「千紗は……結城が好きだったの?」

「しらねぇ。親父に抱かれている女なんて気持ち悪かったから、抱きたいとも思わなかった。俺もまた千紗とふたりきりになったことがなかったから。拒絶したい気持ちは、態度に出てただろう。……だけど倉橋は違ったようだ。恋愛感情というより、身体目的だった。俺が付き合えば、さらに千紗と会う口実が出来たからと喜んでいたからな」

 結城は赤い目で、あたしをじっと見た。


「あの日、俺は倉橋に囁いたんだ」


 "今日は鹿沼は委員会で遅くなるらしい。鹿沼の家で千紗とふたりきりにしてやるよ"


「二時間。倉橋と千紗の理性が強く、お前のことを考えて、ふたりが身体の関係になっていなかったら、俺の負け。俺はそのまま帰る気だった。だけどもしふたりがお前を裏切り、身体の関係を持ったら……」

 結城の声が掠れて止まる。

「持ったら?」

 あたしの声も掠れた。

 もうあたしは、その答えがわかっている。


「持ったら、あたしを……輪姦しようって?」


 にやにやとしていた男達の顔。


「ああ」


 結城の唇が震えた。


「さらに言えば……、俺は、お前の親父が居たことは知らなかった。恐らく倉橋は、鍵の開いていたお前の家に入って、千紗と親父がセックスしているところを見たんだろう。だけど……三人仲良くヤっていたところを見ると、それがわかられて招き入れられたんだろうな」

 実の父と彼氏と妹と思っていた女達、三人の愛欲の宴には、元よりあたしは招かれておらず。


「それであたしは……?」


「廊下で覗いていた仲間達が、千紗のところに参戦しようとした。それでお前は止めた」


――駄目、千紗に手を出さないで!


「あんな妹をお前は守ろうとした。だが見せつけられている仲間達は、お前を押し倒し服を剥いだ。俺はそれを眺めながら言った。あの三人に助けを求めてみろと。あの三人はお前のことなんて知らずに楽しんでいる。お前が犠牲になる必要があるのかと」
 
/1291ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ