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いじっぱりなシークレットムーン
第8章 Blue Moon
 


 暗い空間にあたしの泣き声が響く。

 子供のように泣いた。

 朱羽のワイシャツをびしょ濡れにするほど、めちゃくちゃに泣いた。


「うわあああああ、わあああああんっ」



 永遠があるのなら、このひとだ。

 あたしの永遠だ――。



   ・
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「朱羽……あのね」


 泣き止んだ頃、あたしは朱羽に言った。


「もしかして、事故の時……ふたりを突き飛ばしたかもしれない」

 沈黙が流れる。

「なんでそう思うの?」

「あの時、憎悪が……過ぎったの」

 すると朱羽は微笑んで、あたしの頭を撫でて言った。

「それはひとを幻惑する満月せいだ。その時にあなたは満月に魅入られてしまったんだ。それは……幻だよ」

「……そう…だね。あとね……なんで結城の仲間が精神をおかしくしたのかがわからない。結城の証言が勝ったのは、五人が精神患ったからもあると思うの」

「……それも満月のせい。満月は精神に作用する。あなたに不埒なことをした輩なんだから、満月が……妖しい力で成敗したんだ。いいんじゃない、不思議なことがあっても」

「そっか……」

 朱羽の温もりに、あたしは静かに目を閉じた。

 
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