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いじっぱりなシークレットムーン
第9章 Lovely Moon
「これから九個すべてのボールを台に置く。白い手玉をキューで突いて番号がついているボールに当て、ポケットにいれるんだ。普通はポケットに入ると次も出来るけれど、今回はポケットに入ろうが入るまいが交代。勝負は三戦。一戦で九個すべてをポケットに四回以内でポケットに落としたら、俺の勝ち。あなたが一回でもポケットに入れたらあなたの勝ち」
ハンデとはいえ、元来の負けず嫌いがむくむくとわき起こる。
「どう? 俺はかなり大変だけれど」
「いいわよ、やる」
「じゃあ俺が一勝する度にあなたは服を脱いで?」
つまり、ブラ、ショーツ、ワンピの三点セットしかないあたしは三回負けたら丸裸。ちなみに朱羽は下着とズボン二点だけだ。
「なぜに!」
「難易度高いんだから、ご褒美くれよ」
難易度高くても決まらなかったら、脱がなくてもいい。
「わかったわ。ご褒美あげる」
「三回全部俺が勝ってあなたが裸になったら、さらにご褒美くれる?」
朱羽は含んで笑い、ズボンのポケットから避妊具を取り出し、妖艶な顔でそれをあたしの頬にぺたりとくっつけた。
「……ここで繋がろう? あなたが変なこと言うから、立ちバックで繋げたくなった。こうやって」
また膨らんだものを押しつけられて、あたしの秘部がきゅんと熱く疼く。
「あ、あたしが勝ったら?」
「あなたのお願い、一回なんでもきいてあげる」
「もう十分だけど……」
「もっと貪欲になれよ。パシリにしてもいいし、三回回ってワンをしてもいいよ? 海外旅行に行きたかったら連れて行ってあげる。俺、英語出来るからガイド役に便利だよ?」
英語意外にイタリア語もわかりそうだし、イタリア語がわかるくらいならフランス語とかドイツ語とかもわかっていそうな気がする。
いつかは朱羽にアメリカに連れていって貰いたい。
朱羽が専務とどんなところに住んでいたのか、コロンビア大学はどんなところなのか。
だけど、こんな時に一緒に行きたくない。この先ずっと一緒にいれるなら、いつでも行けるんだし。
「仕事をとってこいでもいいし、働き蜂になれでもいい。あなたの家で食事作ってもいいし」
「いやいやいや、朱羽は執事やメイドじゃないし。それだったら、勝った時考える」
そんなことをさせたら罰があたりそう。