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いじっぱりなシークレットムーン
第3章 Full Moon
 


 ***


 薄闇の中、壁にかけられた大きな鏡が、月光を浴びて燐光のように青白く発光した、全裸のあたし達を映し出している。


 ベッドで横臥の体勢をとらせたあたしを、結城は後ろから抱きつくように抱きしめてきた。

 毎週末ジムに行って鍛えている、無駄のない精悍な身体に包まれているのを肌で感じながら、うなじから肩に唇を落とす結城に息を乱す。

 熱い……。

 結城の身体の熱が伝染してくる。


「陽菜……」


 熱い吐息と共に、やるせなさそうにあたしの名を呼んだ結城は、首筋に熱い舌を這わせた。

 突然のその感触にビクリとし、反射的に振り向いたあたしの唇に、結城は噛みつくようなキスをする。

 少し怒ったような表情の結城のキス。いつも明るくて人望厚い彼の、こうした男性的で攻撃的な部分を垣間見ると、その表情を独り占めできる優越感に浸ってしまう。

 くちゅくちゅと音を立てながら舌を絡み合わせ、食むようなキスをしている間、結城の左手はあたしの胸を揉み込んで、時折指先で胸の尖りを弾いたり捏ねたりして刺激を与えてくる。

「んっ……んぅ……ぁ…」


 思わず身を捩ると、待ってましたとばかりに結城の右手が、熱くてたまらない秘部に滑り落ちた。

 秘唇を割って上下に往復した指先が、突如円を描くようにして動く。


「ん……んんっ、……あ、あああっ」


 ぱしゃぱしゃとぬかるみをかき混ぜるような音を立てて、強い摩擦で与えられる刺激。

 びりびりとした快楽の痺れが広がってきて、思わず結城の逞しい腕を手で掴み、もう舌を絡めることもできないほどに激しく喘ぐ。


「ああ、あああああっ、イク、イッちゃう、あああ」
 
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