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いじっぱりなシークレットムーン
第3章 Full Moon
気づけば結城が身を乗り出すような体勢で、あたしの胸のところから顔を出して、あたしの顔をじっと見ながら、左胸の頂きを強く吸っては、歯で甘噛みする。
「それ駄目、イっちゃう、イク、むつ……きっ、ああ、あああああ……っ」
結城の熱の籠もった濡れた目を見ながら、結城の腕にしがみついて、高みに一気に駆け上がれば、反り返った身体がビクンビクンと揺れて、ベッドに沈んだ。
息を整えているあたしの前で、結城がいつの間にか用意していた避妊具の包みを歯で破いた。
あたしをじっと見下ろすこの眼差しが、月の光を帯びて一層艶めいて、あたしの身体が打ち震える。
完全に肉食獣の眼差し――。
結城に食べられたいと、身体が熱くなってくる。
「挿れるぞ」
あたしの足を開いて、覆い被さってきた。
そして――。
あたしの中に入ったと同時に、その質量で擦り上げられて小さく喘いだあたしの前で、結城は少しだけ辛そうに眉間に皺を刻んで天井を仰いだ。
「睦月……?」
名を呼ぶと蕩けたような瞳が向けられ、そのままあたしの頭を抱きしめるように体勢を倒すと、貪るようなキスを繰り返しながら律動を始めた。
結城の首に手を回し、口づけに夢中になりながらも、あたしの中を激しく行き来してくる結城の動きに翻弄され、快感を引きずり出される。
「ああああああっ」
あたしは狂ったように叫び、その刺激を甘受する。
満月が、結城の後ろに見えるけれど、重ならない。
あの時のように、琥珀色にならない。
――気持ちいい? チサ。