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いじっぱりなシークレットムーン
第4章 Secret Crush Moon
「もっと身体鍛えろよ。俺、もっと激しいことお前に出来ないじゃないか」
「な~っ!! アクロバッティングなことはやめてよ、本当に痛いこととか変なことしないでよ!?」
「しないしない。あーんなに、夜通しお前を愛してやったのに」
「やめろ!! 変な目であたしを見るな!!」
「変な目ってなんだよ、失礼な。落とすぞ」
「駄目駄目、落としたら駄目!!」
「お前の駄目駄目は、やれってことだもんな。お前すげぇよがってたぞ」
「だから駄目だってば!!」
わめきながら三階についた。
あたしの部屋はすぐを右に曲がって直線上の狭い通路、三つ目のドアだ。
そこには――。
「あれ、お前の部屋の前に誰かいねぇか?」
「え、不審者!?」
「だから引っ越せって」
「やだやだ、どうしよう!!」
部屋の前で蹲るようにして座っていた人影が立ち上がり、あたし達を見た。
それは――
「課長!?」
昨日のスーツ姿のままの、香月朱羽だった。