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いじっぱりなシークレットムーン
第12章 Fighting Moon
 
 
 ~Wataru Side~


 シークレットムーンの臨時株主総会に、すべての株主が集まった。

 俺の大嫌いな奴が話しかけてきて、本当にウザくて怒鳴り出したかったが、これもシークレットムーンのためと我慢して、普通よりちょっと劣る対応をすることにした。

 そいつはなにを勘違いしたのか「LINEやりましょうよ」と、互いのスマホを振ったり接触すれば、LINEのIDが互いに通知される"ふるふる"をしようと言ってきたけど、スマホを忘れたことにして、頑として受け入れなかった。

 そんなこの男は、T組合の理事をしていて、その業界では大物だ。

 二回りも下の俺に媚びるな、馬鹿者!

 
 シークレットムーンに出席する株主は、俺を含めて三十六名。

 全員出席というのは、身内である……シークレットムーンの取締役を除いた、別会社に所属する株主のことだ。

 あの臆病な取締役達は、忍月財閥の現当主、ジジイの手下でもある。ムーンがシークレットムーンと名前を変え、OSHIZUKIビルに入ってきてからの監視役。

 どこで漏れたのか、恐らくそれがビルで言われている噂なのではないかと思っているが、狡猾ジジイのことだ、もっと手札を持っている気もする。

 まあそんな感じで、ジジイの指示で重役になった、元忍月コーポレーションの重役達を、利用しようとした副社長の指示で欠席させられたのか、ジジイの指示だったのかはわからねぇ。

 ジジイが、朱羽が勤める会社の危機や株主総会に、俺にもなにも言ってこないのは、なにかひっかかるんだ。
 
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