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いじっぱりなシークレットムーン
第12章 Fighting Moon
 

 傍観して沈黙を守るほどジジイはおとなしくはねぇ。俺だって、好きで忍月コーポレーションに勤めたわけではない。俺が自由に出来るのは、忍月コーポレーションで実績を上げてからだという、ジジイとの約束のためだ。

 それくらいジジイは、俺達孫に干渉するのに、たとえ後継者争いの間はノータッチだという約束をしていたにせよ、ジジイが策を巡らせないのは、なにかおかしい。

 もしかすると、ジジイがなにか仕掛けてきているかもしれねぇ。

 案外、向島に手を切られた副社長がジジイと結託をして、朱羽や俺を試しているのかもしれもねぇし、疑いだしたらキリがねぇけどよ。

 株主達が、カバの受付を済ませ朱羽や木島達に案内されて、着席してくる。正直俺は、この中の全員を知っているわけではねぇ。

 巷で名前を聞く奴はいるけど、半分は初めて顔を合わす奴らばかりだ。

 ふと目があったのは、ヤクザみたいな強面をした男。

 秀英新聞社の社長の席に座っていた。

 俺と目が合うと、彼はぺこりと丁寧なお辞儀をされ、俺もついつい深々と頭を下げてしまう。

 うわ、怖いのは面だけか。この男は、人生かなり損をしているような気もしたが、ヤクザ関係の事件に乗り込んで記事を書くなら、うってつけのような気がする。

 あとは、とにかく怒り狂って大声を上げているジジイもいる。

 とかく無表情で宙を見据えている、三つ子かと思うような黒服もいる。

 名前を見れば、聞いたこともあるし聞いてねぇところもあるが、これが本人かどうかは、俺にも確認のしようがない。
 
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