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*。:゚+ 小鳥遊 医局長の結婚生活+゚*。:゚
第11章 雨あがりの虹
夜は広い座敷で、子供二人を真ん中に、今泉と小鳥遊が両端に布団を敷いて寝た。ゴソゴソと動き回るふたりをよそに、一時間程今泉と寝たふりをしていると、華も夏も眠ってしまった。

「大人が起きていると思うと、寝ないんで駄目なんです。」

こんなに小さくても賢いんですねと小鳥遊は笑った。

「僕は夏の間はずっとここに居る予定です。ガクさんが暇なときは、遠いですけれど、いつでも遊びに来てください。僕の新学期が、始まるまではトーコさんは向こうでひとりっきりです。」

今泉は小鳥遊の目をじっと見つめた。

「静さん…本当にありがとう。」

…こうして子供達と一緒に眠れる日が来るとは思っていなかった。

「夏休みはもう取ったんですか?」

「いいえ。これからです。」

「そうですか…。長く取れると良いですね。」

今泉は静かに言った。

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