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*。:゚+ 小鳥遊 医局長の結婚生活+゚*。:゚
第12章 パワー・ゲーム
小鳥遊は“冬を探す旅”から、日本へ帰って来た。

久しぶりに麻酔科医の藤田医局長といつもの小料理屋で食事をしていた。小鳥遊は日本酒をちびちびと飲んでいた。考えてみれば、今泉以外に腹を割って話が出来るのは藤田ぐらいだった。

「藤田先生は3人で暮らしていらっしゃるそうですが、喧嘩や嫉妬は無いんでしょうか?」

自分と年齢も近く、シチュエーションが似ている藤田に興味を持った。

「そりゃぁしょっちゅうですよ。」

藤田もほろ酔い気分なのか、良くしゃべった。

「今は外科の藤田は、別居しているので僕が通い妻ならぬ通い夫をしているんです。妻と子供と藤田とで、僕の休みの取り合いです。」

…そうか…子供が大きくなったらそんなこともあるのか。

「あ…そうだ。医局長婦人会ってのがありましてね、今から言っておきますけれど、お付き合いが大変なのであれはやめておいた方が良いよと奥さんに伝えてください。タエが…僕の妻がご機嫌取りで苦労してます。」

冬は嫌がって参加しないような気がした。


「みんなでぞろぞろと、クラシックのコンサートや歌舞伎なんかに行きましてね、やれ着物の色が外科医局長の奥さんと被らないようにとか…もう大変ですよ。」

藤田は苦笑した。

「僕はその存在すら知りませんでした。」

「小鳥遊先生のところは、奥様と別居ですから、大丈夫でしょうけれど、日本に戻ってきたら大変ですよ。」

「僕の妻は、絶対行きたいって言わないと思いますが、伝えておきます。」

「ええ…関わらない方が身のためです。」

藤田がビールを飲みながら笑った。

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