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*。:゚+ 小鳥遊 医局長の結婚生活+゚*。:゚
第12章 パワー・ゲーム
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「ようこそいらっしゃいました。どうぞお入りください。」
藤田と、妻のタエが小鳥遊を出迎えた。藤田麻酔医局長のホームパーティーに呼ばれた。数カ月に一度仲の良い友人達が集まって、パーティーを開いていると藤田は言った。
「安心してください。気の知れた仲間ばかりですから。殆どがドクターです。」
案内されたリビングには、10人ほどの男性に、数人の女性が楽しそうに話をしていた。藤田が小鳥遊と紹介すると一斉に小鳥遊に視線が集まった。その中には、懐かしい顔、外科の藤田も居た。
「ご無沙汰しております。小鳥遊先生。」
ずんぐりむっくりの外科の藤田は、静かに微笑んで小鳥遊と握手をした。
「お久しぶりです。藤田先生。」
麻酔科医局長の藤田が振り向いた。あ…すみません外科の藤田先生ですと小鳥遊は謝った。
「僕は、ここでは下の名前の隆…と呼ばれています。」
近くのソファに二人で腰かけた。
「僕は驚きました、藤田先生とあなたが…。」
「ええ。もう20年以上になります。学生時代からですから。」
「全く気が付きませんでした。確かに今思えば、あなた達ふたりはよく飲みに行っていましたよね?」
「ええ…同棲してましたから。」
…そうだったのか。
「あなたも色々大変だとお聞きしました。」
…藤田は話したのか。
麻酔科医局長の藤田なら信用出来るような気がした。
「ええ。僕の妻にはもう一人夫が居ます。」
隆は大きく目を見開いた。
「彼女は異父二卵性双生児を昨年産みました。」
じっと小鳥遊を見つめて静かに隆は口を開いた。
藤田と、妻のタエが小鳥遊を出迎えた。藤田麻酔医局長のホームパーティーに呼ばれた。数カ月に一度仲の良い友人達が集まって、パーティーを開いていると藤田は言った。
「安心してください。気の知れた仲間ばかりですから。殆どがドクターです。」
案内されたリビングには、10人ほどの男性に、数人の女性が楽しそうに話をしていた。藤田が小鳥遊と紹介すると一斉に小鳥遊に視線が集まった。その中には、懐かしい顔、外科の藤田も居た。
「ご無沙汰しております。小鳥遊先生。」
ずんぐりむっくりの外科の藤田は、静かに微笑んで小鳥遊と握手をした。
「お久しぶりです。藤田先生。」
麻酔科医局長の藤田が振り向いた。あ…すみません外科の藤田先生ですと小鳥遊は謝った。
「僕は、ここでは下の名前の隆…と呼ばれています。」
近くのソファに二人で腰かけた。
「僕は驚きました、藤田先生とあなたが…。」
「ええ。もう20年以上になります。学生時代からですから。」
「全く気が付きませんでした。確かに今思えば、あなた達ふたりはよく飲みに行っていましたよね?」
「ええ…同棲してましたから。」
…そうだったのか。
「あなたも色々大変だとお聞きしました。」
…藤田は話したのか。
麻酔科医局長の藤田なら信用出来るような気がした。
「ええ。僕の妻にはもう一人夫が居ます。」
隆は大きく目を見開いた。
「彼女は異父二卵性双生児を昨年産みました。」
じっと小鳥遊を見つめて静かに隆は口を開いた。
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