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壊してほしい
第3章 染めたいよ
『勘弁してくれよー。
俺、料理以外は本当不器用なんだってば』


雫石は携帯を弄り、
画面を見せた。

『ほら!
切り方動画あるし!
ね、ボッサボサになったら美容院行くから………
ダメ?』


『………………………………知らないよ、
変になっても…………』

上目遣いに負けた氷月は「客足見てからね」と約束をした。






そしてこういう日に限って、、、

客数が少なかったりするのだ。



夕方ぽっかりと時間が空いたように、

店内は静かだ。


『ね?
氷月さん、約束ぅー!!』


『分かったよ、どこ切るの?
ホント下手なんだって………………』

文句を言いながらも椅子に雫石を座らせ、

ビニールシートと梳きハサミを持ってきた。



雫石の髪は黒く長いストレートだ。


確かに伸びてきて重く見える。



『本当にいいんだね?』
氷月は念に念を押した。


『はいっ!構わないですっ』
雫石はニコニコ嬉しげである。


『えっと……………
〔決してハサミを横にしない〕ね』
動画の解説を見ながらである。


氷月は(えいっ!)とハサミを入れた。


ジョキッ…………


束が落ちる。


ジョキッ、ジョキジョキ……………


勢いで切っていく。


『あれ?
結構良くない?』


『手鏡貸して?
うん、いい!!軽くなった~、やったぁ』
雫石は髪の長さを確認すると、
立ち上がりスキップした。



かなり短くなった。

ボブカットになって、別人のようだ。

無造作に切ったらアクティブ感が出た。

思わぬ産物。


氷月は『は~~~~。よかった……………』
と息を吐いた。


本当にボサボサになったらどうしようかと心配したのだ。




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