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壊してほしい
第3章 染めたいよ
よたよたとトレーを持ち丸テーブルにオーダーを取りにいく氷月。
客は、上品な老女だった。
紫色のフレームのメガネを掛けている。
片手には文庫本。
『今日のケーキは何ですの??
それと、カプチーノを下さいな』
『本日はレモンクリームケーキです。
お一つと、カプチーノですね?
かしこまりました、
お待ち下さい』
氷月は(慣れって怖い)と思った。
ハプニング(なのか?)があっても、
お客様がいればいつも通りに動くカラダとクチ。
老女が頷く。
『カプチーノね…………』
ケーキは先ほど練習用にも使っていたものた。
雫石に塗ったのもレモンクリーム。
あっさりしたヨーグルト風味。
雫石はカウンターに隠れたままだ。
氷月が用意していると、
ズボンベルトをカチャカチャ弄り始めた。
(こらっ!)
(氷月さんが先にしたんでしょ?)
それはそうだ。
ぐうの音も出ない氷月。
ケーキを盛り付け、
カプチーノを淹れていると………………
ベルトが緩み、
ファスナーが開いた。
根を雫石に握られる。
客は、上品な老女だった。
紫色のフレームのメガネを掛けている。
片手には文庫本。
『今日のケーキは何ですの??
それと、カプチーノを下さいな』
『本日はレモンクリームケーキです。
お一つと、カプチーノですね?
かしこまりました、
お待ち下さい』
氷月は(慣れって怖い)と思った。
ハプニング(なのか?)があっても、
お客様がいればいつも通りに動くカラダとクチ。
老女が頷く。
『カプチーノね…………』
ケーキは先ほど練習用にも使っていたものた。
雫石に塗ったのもレモンクリーム。
あっさりしたヨーグルト風味。
雫石はカウンターに隠れたままだ。
氷月が用意していると、
ズボンベルトをカチャカチャ弄り始めた。
(こらっ!)
(氷月さんが先にしたんでしょ?)
それはそうだ。
ぐうの音も出ない氷月。
ケーキを盛り付け、
カプチーノを淹れていると………………
ベルトが緩み、
ファスナーが開いた。
根を雫石に握られる。