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無意味なPKを持つJKの話
第4章 特訓
小川は剣道部だった。
弱小チームらしく、部員が男子が4人、女子が8人らしい。
それでもほぼ毎日、部活がある。
小川は、有段者らしく。地区大会でもベスト8に入ったりするようだ。
とは言っても、それがどれほど強いものなのか、明子にはわからない。
あの日はどうしても明子に問い詰めたくて部活をサボったらしいが、普段は真面目に練習している。
その部活が終わる頃を見計らって、あの土手で待ち合わせしチカラの訓練をするコトに何故かなってしまった。
「どーせ暇なんだろ」
口にはしないが、明子の家庭の事情は知っているようだ。
確かに家には帰りたくないし。
予定だってない。
ぶつぶつ言いながらも、毎日川原へ行った。
やはり人と話せることが楽しかったのかもしれない。
小川は、毎日何かしらのモノをいくつか持って来て、それが浮ぶか試した。
教科書、弁当、タオル、週刊雑誌、などなど。
特に雑誌は、大きさや厚さを変えて何度も試した。
あまり分厚いコミック雑誌は、なかなか浮かばなくて。
1冊浮かべるのに、3日ほどかかった。
それから徐々に冊数を増やして、高さが横幅を越える前までは重ねても大丈夫になった。
中学の時より進化しているのが分かって、密かに嬉しかった。
小川のスパルタがよかったのかもしれない。
特に何をするわけではなかったが、無言の圧力というやつだ。
段々進化したとはいえ、雑誌の次に試した自転車は流石に持ち上がらない。
横に倒しても、ビクともしなかった。
「雑誌の次が自転車って、急すぎる」
「うーん。でも他に何かあるか?」
何日か自転車を動かそうとしたが、やっぱり無理だ。
それでも意識を集中させて、体力は消耗する。
ここの所、成功し続けてレベルアップしていたのに。
それとも雑誌なんかのように、ひらべったくて均等に密のあるものじゃないとダメなんだろうか。
苛立ちと疲れで、小川にアタってしまう。
「もう、無理だし!」
「まぁまぁ。ほら、飲めよ」
小川から差し出されたのは、またあのミルクティーだ。
毎回奢ってくれるのだが、何故かミルクティーばかりで。
「いらない!」
喉は乾いていたが、突っぱねてしまう。
「私もコーラがいい」
飲みかけの小川の缶を指さす。
「...女子ってミルクティー好きじゃねーの」
弱小チームらしく、部員が男子が4人、女子が8人らしい。
それでもほぼ毎日、部活がある。
小川は、有段者らしく。地区大会でもベスト8に入ったりするようだ。
とは言っても、それがどれほど強いものなのか、明子にはわからない。
あの日はどうしても明子に問い詰めたくて部活をサボったらしいが、普段は真面目に練習している。
その部活が終わる頃を見計らって、あの土手で待ち合わせしチカラの訓練をするコトに何故かなってしまった。
「どーせ暇なんだろ」
口にはしないが、明子の家庭の事情は知っているようだ。
確かに家には帰りたくないし。
予定だってない。
ぶつぶつ言いながらも、毎日川原へ行った。
やはり人と話せることが楽しかったのかもしれない。
小川は、毎日何かしらのモノをいくつか持って来て、それが浮ぶか試した。
教科書、弁当、タオル、週刊雑誌、などなど。
特に雑誌は、大きさや厚さを変えて何度も試した。
あまり分厚いコミック雑誌は、なかなか浮かばなくて。
1冊浮かべるのに、3日ほどかかった。
それから徐々に冊数を増やして、高さが横幅を越える前までは重ねても大丈夫になった。
中学の時より進化しているのが分かって、密かに嬉しかった。
小川のスパルタがよかったのかもしれない。
特に何をするわけではなかったが、無言の圧力というやつだ。
段々進化したとはいえ、雑誌の次に試した自転車は流石に持ち上がらない。
横に倒しても、ビクともしなかった。
「雑誌の次が自転車って、急すぎる」
「うーん。でも他に何かあるか?」
何日か自転車を動かそうとしたが、やっぱり無理だ。
それでも意識を集中させて、体力は消耗する。
ここの所、成功し続けてレベルアップしていたのに。
それとも雑誌なんかのように、ひらべったくて均等に密のあるものじゃないとダメなんだろうか。
苛立ちと疲れで、小川にアタってしまう。
「もう、無理だし!」
「まぁまぁ。ほら、飲めよ」
小川から差し出されたのは、またあのミルクティーだ。
毎回奢ってくれるのだが、何故かミルクティーばかりで。
「いらない!」
喉は乾いていたが、突っぱねてしまう。
「私もコーラがいい」
飲みかけの小川の缶を指さす。
「...女子ってミルクティー好きじゃねーの」