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無意味なPKを持つJKの話
第5章 コピー
梅雨が続いたある日、明子は美容院に行って髪をボブにした。

自転車通学はレインコート着用が義務で。
傘で運転しようものなら、すぐ近所の人から学校に通報がある。
そうすると、学校側は親に電話をすることになっているらしく。

2、3度それがあって。
親に学校から電話で注意されるなんて恥ずかしいから辞めろと怒られた。
傘が危ないから、とか。交通ルールだから。
っていう理由じゃないところが、ウチの親らしい。

すっっっごく不本意だったが、レインコートを着なければならなかった。

学校指定の、ベージュ色のレインコート。
女子のレインコートはワンピース型で、フード付。
フード前が透明になったやつだ。
背中には、反射材があって、光るし。
袖口は内側にゴム袖が内臓してあって、手首にアトがつくし。
ダサイことこの上ない。

それでも、明子の家は自転車に乗らずに徒歩で通える距離ではない。

嫌々着て学校に通った。

自転車を漕いでいると、必ずフードが外れて髪が濡れる。
そうでなくても、スキマから侵入した雨が髪の毛をじっとり濡らして気持ちが悪い。
髪をまとめていても、まとめていなくても、濡れた髪が煩わしい。

下校の時ならまだいいのだが、登校時に濡れると、乾かすドライヤーなどなく、中々乾かない。


自分の長い髪が好きだったが、そんな煩わしい毎日に嫌気がさした。
まだ梅雨明けまで一週間どころじゃない。

日曜日に、1時間半ほど先の街でブラブラしている時に見つけたオシャレな美容院に飛び込んで、カットしてもらった。

担当してくれたのは、女性の美容師さんだったが、気さくでサバサバした男前な人だった。
とりあえず短くしたいという明子の願いに、深入りして質問してくることなく。
髪質やら頭の形やらでボブを勧められた。

うなじがほぼ見えるぐらい短めのボブ。

あまり短くした事無い明子は、ショートもしてみたかったが、ボブからショートにはすぐできるから。
と、とりあえずボブに決まった。

ざくざくと切られていく長い髪に、一抹の寂しさを覚えながらも、みるみるうちに短くなってゆく。

ここまで短いのは、きっと幼稚園の時以来だ。

頭が随分と軽くなった。

丁寧なブローでふんわりカールした可愛いボブになり、明子は切ってよかったと心から思った。





次の日学校に行くまでは。
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