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無意味なPKを持つJKの話
第5章 コピー
明子が髪を切った次の日、それまでずっと雨だったのに、
その日は何故か晴れた。

次の日からはまた雨の日が続くらしく。
梅雨の束の間の晴れの日らしい。

足取り軽く、いつもの様に自転車置き場に自分の自転車を置き、教室に向かう。

3年の廊下を歩いていると、なんだかザワザワ、というかヒソヒソこちらを見ている人たちに出くわす。

何よ。髪切ったらダメなわけ?

明子がにらむと、その人たちは顔を逸らして知らぬフリだ。

確かに20センチほど髪の毛をバッサリ短くした。

それが珍しいこと?
それとも、フラれたから切ったとか、そういった類いのウワサ話でもしてるとか?

そんな人たちに何組か出くわしながら教室に入った。

教室に入ると、特に女子がなにやらヒソヒソしている。

明子の後ろでコソコソと話をして、明子がそちらを見ると辞めて知らぬ顔だ。

そんなアカラサマなクラスメイトに、明子は気付いてないフリをして、自分の席に座った。

クラスで孤立しているのは、今に始まった事じゃない。


「あのー。岡本さん...?」

珍しく、クラスの女子が声をかけてきた。
クラスの中でも、賑やかな中心グループのメンバーで。
小川がカッコイイとか言っていたうちの、1人だ。

孤立している明子にも、毎日挨拶をしてくる。
どちらかというと、ぶりっ子というか、親切の押し売りみたいな、当てつけがましいカンジで。
あまり明子の好きなタイプの人種ではない。

声をかけられたら、明子も挨拶ぐらいは返すようにはしているが、素っ気なくなるのは仕方ない。

「...おはよ」

「おはよ...」

そして今日は明らかに、何か言いたげだ。
3歩ほど下がったところで、他の2人が様子を伺っている。

「えっと。髪切ったんだね」

「あ、うん」

これ程までに皆が反応するのは、似合ってなくてオカシイということだろうか。

「まさか、...小川くんの為じゃないよね?」

「は??」

なんでここで小川の名前が出てくる??

しかも、“為”ってなんだ。

??ってなってると、教室がまたザワめいて。
気づいた時に大きな声が後方から近づいてきた。


「ユイ!!!!!!」

同時に左肩が捕まれ、力強く振り向かされる。


「痛っ」

驚いてその人物を見ると、見たことない血相を浮かべた小川が立っていた。
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