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無意味なPKを持つJKの話
第5章 コピー
「何が」 

何がって...。

聞きたいのはこっちなんだけど。

何がと言ったきり、小川は言葉を発しようとはしない。  

聞くしかないか...。

「その...、よく分かんないけどさ。この髪型、さ。その、あんまりよく思われてないってゆーか...」

ちらりと小川の方を見てみるも、無表情に空を見ているだけだ。

「あー!もう!メンドくさい!」
 
「は?何怒ってんの」

そういう小川も何かやっぱ機嫌が悪い。
小川の場合、怒っているというより、ムスッとしているというか、気力がナイというか。

「だからー!“ユイ”さんと同じ髪型じゃないの?これ?それで今日1日なんかウワサされてんでしょ!」

そして、きっと背格好でも似てて、小川も間違えたのだろう。
髪型だけで、自分の彼女を間違える筈はない。

「私その人知らないし、どーでもいいけど。あんな風にずっとウワサされたり嫌だし、その“ユイ”って人だってきっと嫌じゃん...」

早口でまくし立てると、言い終わる前に小川が立ち上がる。

前触れもなく勢いよく立ち上がるので、ビクッと驚いて固まってしまう。

「帰る」

「...ちょっと!」

自転車に乗ろうとしているその荷台を咄嗟につかむ。

「なんで教えてくれないの?私転校してきたばっかで、言われないと分かんないんだから、教えてくれたっていいじゃん」

「知らなくていい」

「はぁ?何それ。...じゃ、髪切るわ」

意味なく髪切るなと言われても、納得出来ない。
 
他に方法がない。

「いいよ。切れば」 

「はぁああ??」

小川は自転車に乗って、振り切るように走り出した。

何だったんだ。

説明なく、切るなと言って。
意味を聞けば、切ればいいと言って。

河原に来たのだって、何か話をするためじゃなかったんかい!


ぽつんと河原に残されて。

仕方なく明子も家に帰る。

やっぱり、あの女子たちに明日聞くしかないかー。



どうやって聞き出すか。

その前にどうやって話しかけるか。

どこか人の居ないところに、呼び出すべきか。

そうぐるぐる思って、頭を悩ませていたのに。

次の日学校に行くと、靴箱のところで女子に囲まれ、そのまま体育館裏へ連れて行かれた。
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