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無意味なPKを持つJKの話
第8章 カラダとココロのキョリ
小川の言う通り、それからすぐ剣道の大会があった。

男子は団体戦とやらに出るには部員が足りないらしく。
個人戦に出ただけで。
イイトコロまで行ったらしいが、準々決勝で敗退したとか。

その大会をもって引退をした小川は、それからの放課後のほぼ全てを明子と過ごすことになった。


最初は、小川の母親の夜勤の日限定で家に行っていたのだが、明子の学力に唖然とした小川が回数を増やした。

小川の母親と遭遇するのではと、そわそろしていたが。
意外と大丈夫だった。

期末試験まで、あまり時間はなかったが、小川の教え方が良かったのだろう。
ほぼ全ての教科で、僅かながら向上が見られた。
前回の点数に比べたら、ほぼ倍。
といっても、赤点ギリギリだ。

「もうちょっと余裕があったら、もっといけた」

そう小川が胸を張る。

「夏休みもこの調子でいくぞ」

「ええっ!」

試験前の期間限定だとばかり思っていた。
明子にしたら、そのぐらい勉強ばかりした気がしたから。

チカラの練習は、勉強が終わった最後にちょっとだけしていた。
試験が終わったら、またそっちをメインにするのかと。

「でも、明らかにそっちも伸びてね?」

毎日少しづつでも、というのが良かったのだろう。
チカラは、勉強以上に向上していて。

今は、仰向けに寝転んだ小川の身体を浮かべることは容易くなっていた。
次の目標は、滞空時間をのばしていく事だ。


夏休みに入って、一日中を小川の家で過ごすことになった。
そうなると、流石に小川の母親に会わないというワケにはいかないだろう。

小川は「大丈夫」を繰り返すだけで、明子は家に訪れる度にビクビクしていた。

何日目かに、小川の母親に出迎えられた時は心臓が飛び出るかと思った。

明子と違い、小川の母親は平然とそしてにこやかに明子を2階に通してくれた。

「な、大丈夫だろ」

「心臓がヤバイ...」

「んな緊張しなくていんだって。俺らそんな関係じゃないんだから」

あっさりとそう言って、涼しい顔をしている小川に腹が立つ。

「そんなの分かんないじゃん!」

「あー、はいはい」

明子の顔も見ず、テーブルの上の辞書をめくっている。

そのムカつく様子に、明子のイタズラ心がちょっと沸いた。

するすると這うように、小川の横に行ってその首に息を吹きかけた。
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