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無意味なPKを持つJKの話
第2章 チカラ
自分の“チカラ”に最初に気付いたのは、いつだったか。
ハッキリ覚えていない。

たぶん、小6か中1か。
その辺り。


はじめは、目の錯覚か。
寝ぼけていると思った。

勉強嫌いだった私は、嫌々宿題をすることが多かった。

ふと勉強机の上の細長い布製の筆箱が、3センチ程浮かんでいて。

驚いた時にはもう机の上に戻っていた。


そんな事が何か月かに1回、忘れた頃にあって。

筆箱だったり。ノートだったり。

はっと思うと、もう浮かんでなくて。
やっぱり錯覚か。目がおかしいぐらいにしか思えなかった。



それが錯覚でないことに気付いたのは、中2の頃だったと思う。

初めて『意識的に』物を浮かべることに成功した。


言葉にすると難しいが、息を止めてぐっと力を込めると、それは起きた。

数秒だったと思うが、確かに3センチほど数学の教科書を浮かべることが出来たのだ。




自分が持っているのは超能力だと、急激に実感したのを覚えている。


家族が寝静まった夜中に起きて、リビングにある母親のパソコンで超能力について調べまくった。


超能力的なモノと、霊的なモノの両方の可能性があるらしく。

でも、なぜだか霊的なモノとは思えなかった。


超能力。

その中でも、念動力。サイコキネシス。

そう呼ばれるモノだと分かった。
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