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無意味なPKを持つJKの話
第2章 チカラ
それから自室に籠っては、スパイダーマンのピーター・パーカーよろしく、実験を繰り返した。
その時の実験でわかったこと。
・浮かせるのは、横長や平べったいもの。
・大きさはノートまで。
・最大で3センチほど浮かぶ。
・真上にのみで。横やナナメなどの別方向には動かせない。
・浮かんでいる時間の長さは10秒程。
・自分が息をしたり、動いたり。そうでなくても10秒程経つと、ぱたりと落ちる。
・チカラを使ったあとは、どっと疲れる。
ノートに書きだして、愕然とした。
試験勉強を放ぽって1ヶ月ほどかかった実験結果がこれである。
超能力といっても、この程度で。
ちっとも『超』が付く能力とは思えない。
何の役にも立ちそうにないチカラである。
どうせなら、もっとかっこいいチカラが良かった。
物を吹き飛ばせる、とか。
物を消せる、とか。
熱を発生させる、もしくは逆に奪うとか。
テレポーテーション出来る、早く動ける、壁をすり抜けれるなどなど。
たった数センチモノを浮かせるだけでは、
友だちにも自慢どころか、相談だってできない。
完全に映画やアニメの見過ぎのようだが、当時の私は真剣に愁い悩んだ。
誰かに相談したかったが、誰にでも出来るハナシではない。
共働きの両親と、高校生の兄がいたが、あまり仲が良くはない。
父親は仕事人間で、たまに会う休みの日は機嫌が悪くゴロゴロしていた。
母親はどうやら兄が可愛いらしく明らかに差別されている印象で、折り合いが悪かった。
兄は兄で、妹をバカにしているようで。ここ何年も口をきいていない。
よく遊ぶ仲のいい友だちは数人いたが、バカ話や恋愛話はともかく、こんなSFめいた話が出来る子はいない。
それでも誰かに相談したくて。
クラスにSFだか推理小説だかよく読む、まあまあ話をする子がいて。
思い切ってその子に相談する事にした。
恐る恐る、関係のナイ話から、「超能力ってさ~」とワザとらしく話を持っていって。
時間はかかったが、なんとか相談することが出来た。
思いの外、すんなり信じてくれて。
そこから仲良くなり、2人で特訓するようになった。
その時の実験でわかったこと。
・浮かせるのは、横長や平べったいもの。
・大きさはノートまで。
・最大で3センチほど浮かぶ。
・真上にのみで。横やナナメなどの別方向には動かせない。
・浮かんでいる時間の長さは10秒程。
・自分が息をしたり、動いたり。そうでなくても10秒程経つと、ぱたりと落ちる。
・チカラを使ったあとは、どっと疲れる。
ノートに書きだして、愕然とした。
試験勉強を放ぽって1ヶ月ほどかかった実験結果がこれである。
超能力といっても、この程度で。
ちっとも『超』が付く能力とは思えない。
何の役にも立ちそうにないチカラである。
どうせなら、もっとかっこいいチカラが良かった。
物を吹き飛ばせる、とか。
物を消せる、とか。
熱を発生させる、もしくは逆に奪うとか。
テレポーテーション出来る、早く動ける、壁をすり抜けれるなどなど。
たった数センチモノを浮かせるだけでは、
友だちにも自慢どころか、相談だってできない。
完全に映画やアニメの見過ぎのようだが、当時の私は真剣に愁い悩んだ。
誰かに相談したかったが、誰にでも出来るハナシではない。
共働きの両親と、高校生の兄がいたが、あまり仲が良くはない。
父親は仕事人間で、たまに会う休みの日は機嫌が悪くゴロゴロしていた。
母親はどうやら兄が可愛いらしく明らかに差別されている印象で、折り合いが悪かった。
兄は兄で、妹をバカにしているようで。ここ何年も口をきいていない。
よく遊ぶ仲のいい友だちは数人いたが、バカ話や恋愛話はともかく、こんなSFめいた話が出来る子はいない。
それでも誰かに相談したくて。
クラスにSFだか推理小説だかよく読む、まあまあ話をする子がいて。
思い切ってその子に相談する事にした。
恐る恐る、関係のナイ話から、「超能力ってさ~」とワザとらしく話を持っていって。
時間はかかったが、なんとか相談することが出来た。
思いの外、すんなり信じてくれて。
そこから仲良くなり、2人で特訓するようになった。