この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
無意味なPKを持つJKの話
第8章 カラダとココロのキョリ
一気に半分ほど飲んで、一息つく。
喉元を麦茶が通って、胃に到達したのが分かる。
「...なんか食べるか?」
気まずそうに立ちっぱなしだった小川が、そう聞くだけ聞いて階下に降りて行った。
ついさっき唐揚げとか食べたばかりじゃん。
そう思った時には、足音は消えていた。
もう何口かで持っていた麦茶を飲み干し、手を伸ばしてテーブルのお盆の上に置く。
カーテンをしたままの窓が半分ほど開いているのか、時々風が入ってきてふわりと浮く。
だけど、部屋にはまだ残り香がしていて。
小川はこの空気に耐えれなかったのだろうか。
足元には明子の下着や服が散らばっている。
こっち、かな?
それらを拾い上げ、素早く身につける。
汗ばんでいてなんとも気持ち悪いが仕方ない。
それから、カーテンを開け、窓を全開にする。
小川が言っていたように、涼しい風が入ってくる。
まだ夕方とは言えない空が広がっている。
これから、時間をどうしよう。
どうやって潰そう。
かなりぼけっとしていると、小川がゆっくりワザと足音をさせるように上がってきた。
麦茶のポットと、もう片方の手には夏ポテチの袋を下げている。
どんな顔をしてればいいのか。
それは小川も同じなのかもしれない。
何も言わず座って、ポテチを開けて食べている。
明子もテーブル近くのいつもの位置に座って、麦茶を注いで。
テレビも何も無いからか、扇風機のカタカタ回る音しかしない。
「テレビ、ないのって寂しくない?」
「あー、ねえちゃんの部屋にあるんだわ」
そう言うと、小ぶりなテレビを隣の部屋から引っ張ってきて、入口近くに置いた。
どうやら、テレビの配線がそこまでしか伸びないらしい。
ちょうど、1時間ものの刑事ドラマの再放送が始まって。
2人でぼんやりそれを見た。
内容は全く理解出来ない。
だけど何かしらの音がして、明子はほっとする。
結局その日はそうやって夜まで過ごして。
何事も無かったかのように家に帰った。
家に帰って、勉強はモチロン、チカラの練習もしなかった事に気づいた。
明日は、ちゃんとしよう。
でも、きっとまたセックスもする。
そんな気がした。
喉元を麦茶が通って、胃に到達したのが分かる。
「...なんか食べるか?」
気まずそうに立ちっぱなしだった小川が、そう聞くだけ聞いて階下に降りて行った。
ついさっき唐揚げとか食べたばかりじゃん。
そう思った時には、足音は消えていた。
もう何口かで持っていた麦茶を飲み干し、手を伸ばしてテーブルのお盆の上に置く。
カーテンをしたままの窓が半分ほど開いているのか、時々風が入ってきてふわりと浮く。
だけど、部屋にはまだ残り香がしていて。
小川はこの空気に耐えれなかったのだろうか。
足元には明子の下着や服が散らばっている。
こっち、かな?
それらを拾い上げ、素早く身につける。
汗ばんでいてなんとも気持ち悪いが仕方ない。
それから、カーテンを開け、窓を全開にする。
小川が言っていたように、涼しい風が入ってくる。
まだ夕方とは言えない空が広がっている。
これから、時間をどうしよう。
どうやって潰そう。
かなりぼけっとしていると、小川がゆっくりワザと足音をさせるように上がってきた。
麦茶のポットと、もう片方の手には夏ポテチの袋を下げている。
どんな顔をしてればいいのか。
それは小川も同じなのかもしれない。
何も言わず座って、ポテチを開けて食べている。
明子もテーブル近くのいつもの位置に座って、麦茶を注いで。
テレビも何も無いからか、扇風機のカタカタ回る音しかしない。
「テレビ、ないのって寂しくない?」
「あー、ねえちゃんの部屋にあるんだわ」
そう言うと、小ぶりなテレビを隣の部屋から引っ張ってきて、入口近くに置いた。
どうやら、テレビの配線がそこまでしか伸びないらしい。
ちょうど、1時間ものの刑事ドラマの再放送が始まって。
2人でぼんやりそれを見た。
内容は全く理解出来ない。
だけど何かしらの音がして、明子はほっとする。
結局その日はそうやって夜まで過ごして。
何事も無かったかのように家に帰った。
家に帰って、勉強はモチロン、チカラの練習もしなかった事に気づいた。
明日は、ちゃんとしよう。
でも、きっとまたセックスもする。
そんな気がした。