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第10章 呪縛

その声に、体が反応するのが分かる。

小川が欲してくれている。

体だけでもいい。

繋がりたい。

そう思うのはイケナイこと？

這う様にベッドに近付いて、仰向けの小川の上に背中を向けるようにして跨った。

こうすれば、顔は見えない。

小川の視界に見えるのは、ユイの背中。

自分でそう動いていながら、胸が締め付けられる。


手で握ったそれに、ゆっくりと体を下ろしてゆく。

指でかき混ぜられ、充分過ぎるほど濡れたオカゲで、大きく張り詰めたその先をすんなりと受け入れる。

今までとは明らかに違うその感覚に、全身の肌がザワめく。

「っあぁ...」
「あっ...」

互いの吐くように出た声で相手の声が聞こえない。

ゆっくり腰を下ろしきり、体重を乗せる。

ナカで充満したモノがより一層、明子の体を満たしてゆく。

もっとソレを感じたくて、ゆっくり腰を動かしてゆく。

「あっ...すごい、よぉ...」

きっと、背中を見せているからだろう。

その背中、腰のあたりに小川の指先が、つつつ...と触れる。

それまで以上にぞくぞくしたものが体を駆け巡る。

そこにチカラがぎゅうっと入って、小川を締め付けているのが分かる。

「んうっ、ああっ」

仰向けの身体を起こしてきたのか、指が背中をもっと這い回り、胸へと伸びて来る。

広げた指が胸の上で踊って、弄った指先が先を見つけ出して刺激する。

「あっ、やぁっ」

肩から首のあたりに荒くなった小川の息と、艶めかしく動く舌が触れる。

カラダ全体で小川を感じて、だけどもっと欲しくて。

小川も同じだと思いたい。

たとえ、体だけでも。

もっと深く繋がりたい。

小川の頭に頬を寄せて、引き寄せられるようにして舌を交わす。

体を這う片手が太ももを広げたと思うと、そのままベッドに２人して仰向けの体勢になってゆく。

「んぅ、ふぁあっ」

明子にとっては初めてで、どうしていいのかわからないのに。
どこで覚えてきたのか、小川が腰を突き上げ始める。

腰が浮き上がるようになる明子のそこに手を伸ばして、引き寄せるようにして突き上げる。

「やぁあっ、...これっ、だめっ、やっ」

足を大きく広げ天井を見上げる体勢は、これ以上ないほど恥ずかしい。

と同時に明子のポイントを刺激され続けて、気持ちよさで頭がオカシクなりそうだ。